いつもご覧頂いてありがとうございます。清野静ですっ。
長い時間の旅を経て、三度現代の時代に戻ってきたひなた。
さまざまな経験を得て帰ってきた彼女が目にしたのは、震災とそして「その後」の世界でした。
過去で自分の取った行動が、いったいいかなる意味を持つのか――。長い時をくぐり抜けたひなたはこれから様々な形で目の当たりにしていくことになります。
いよいよ最後の章。
今少し、物語にお付き合いいただければ幸いです。
先日、釧路で地震がありました。
幸いそれほど被害は出ませんでしたが、この物語を書き出した頃と少しも変わることなく、地震は時々思い出したように起こり、ぼくたちの日常に大きな影を投げかけます。
そしてその都度、ぼくらはふっと我に返る―――。今はそんな気がしてなりません。