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神様があなたを…

つい見かけてやってしまった、久々の診断もの。

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神様はサヤコをつくった
そして細さ、 カッコよさ 、画力 を与えた

天使は言った
「これではサヤコが恵まれすぎています」
神様はこう返した
「大丈夫、少し貧乳にしておいた」

#shindanmaker
https://shindanmaker.com/376780
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うっせえわい神様のバカヤロー
私が「こんなエッセイ」書いていること知っててこの答えかい!?
   ↓
https://kakuyomu.jp/works/16816927860448220947


ちなみに細さはフツーで画力は皆無、かっこいいという言葉とは無縁です。
おお、神よ。欠点はしっかり発現しているのにギフトが見当たらないのはどういうことでしょうか。

12件のコメント

  • これはこれでパーフェクトだと思った貧乳好きの男が一人☆
  • >愛宕さん

    まああ、コムネーゼにとっては神コメントすぎます✨
    あなたにこそ神の称号を差し上げたい。

    コメントありがとうございました〜。
  • 少し貧乳の「少し」の部分に、活路を見出せそうですね(^^)
    貧乳でないのなら、それは美乳です!
  • >さこゼロさん

    少し…少しならいいんですが…
    おお、神よ…(遠い目)

    コメントありがとうございました♪
  • 垂れない方が年を取った時、美しいのです。

    いつまでもあると思うな張り、高さ

  • >満つるさん

    コムネは垂れるのではなく、時を減るとさらに平面化するのだと、最近身をもって知りました(鋭意実感中)。

    コメントありがとうございました☆
  • 【アゲハモドキ】

     俺の記憶力を侮ってもらっちゃ困る。特に美しい人や物に対しては、一年くらい時が過ぎても鮮明に覚えている。いや、時が過ぎれば過ぎるほど、その美しさは俺の理想の近い形となって顕現される。

     目の前に立っている聖霊はモルフェスに似てモルフェスではない。髪や目の色はそっくりでも、八頭身より少し足りない身長とややふっくらしている頬は誤魔化すことができない。何よりも前髪と耳が隠れる位置が逆なのは致命的だ。
     スレンダーな美人も好きだが、触り心地が良さそうな肉感のある美人も嫌いじゃない。しかし、今ここで俺の好みを論じている暇も無い。

    「偽物が俺に何の用だい?」
    「あら……つれないわねぇ。ちゃんとモルフェスに擬態したと思ったのに」
    「そういや、丁子ばぁが言ってたぜ。世界樹に棲むモルフェスを追い出して、代わりにプラムリアの恩恵を得ようとする連中がいるってな」

     バー・マダムバタフライの営業時間も過ぎ、俺と丁子ばぁで飲んだくれてた時に、酔っぱらった勢いで彼女が語った『モス=アゲハモドキ』のことを思い出した。蝶のようでも、その体内のメカニズムは全く異なり、擬態という特殊スキルを駆使して各所にある蝶の住処を横取りする連中がいると。そのモドキっぷりは実に精巧で、目にした者たちは間違いなく騙され毒牙に侵されると言っていたが……。

    「それにしちゃあ、化け方が下手くそだな」
    「なんですって! 人間風情が、私たちの完璧なる擬態にケチつけないでよ!」
    「いや、完璧じゃないって。全然似てねぇ……」
    「うるさい! それ以上の愚弄は許さないわ! これを吸い込んで私の美しさに酔いなさい!」

     アゲハモドキの翅がバサっと振られ、そこから白く光る鱗粉が舞い上がった。あの鱗粉には魅了(チャーム)の魔法がかけられていて、吸い込めば脳が麻痺して正しい判断ができなくなるらしい。これも酔った丁子ばぁから聞いたものだ。
     俺は風に乗ってやってくる鱗粉を避けようともせず、大きく深呼吸して正面から吸い込んだ。さて、脳への影響はどう出るか?

    「なっ!? そんなに吸い込んだら、強烈な中毒症状を起こして死に至ることもあるはずなのに。どうして!?」
    「ふーん。流石は丁子ばぁのソルティドッグだ。アゲハモドキ対策もバッチリってことだな」
    「どういう……?」
    「世界樹を狙うお前らのような外敵の対策は、とっくに丁子ばぁがやってるってことだよ」

     俺は予めポケットに入れていたものを取り出し、封を切って中身をアゲハモドキに投げつけた。その色は薄い茶色をしているが、肉感のある偽モルフェスの顔や服にベットリとつくと、より色気というかエロさが増して見えてくる。さぁ、ここからがショータイムだ。

    「なっ! 何を!?」
    「ただ待ちぼうけを食らってるだけじゃ可哀そうだからな。本命登場の前に、ちょっと騒いでもらおうと思ってね」
    「どういうことだ!? え? ちょ……ちょっと! いやっ!」

     今日のバー・マダムバタフライには特別ゲストが来ている。関西の猫たちを統べるオカモトさんがいると知った関東の猫たちが、その姿を一目見ようと店の外で出待ちしていたのだ。そして、俺が投げつけたのは、オカモトさんの酒のツマミで出されていた「チュール」。ここまで説明すればもう、アゲハモドキに何が起こっているのか想像に難くないだろう。

     ご馳走を前に興奮した猫たちの鳴き声よりも大きく、アゲハモドキの断末魔の悲鳴が聞こえてきた。

    (バタフライ・アイズ/第十話『アゲハモドキ』)
  • εïзꔛ🐈⸒⸒⸒⸒🐈🐈🐈🐈
  • 愛宕さん、こんにちは。
    今日一日外出しておりまして確認が遅くなりました。すみません。おお、ちゅーるは猫を猛獣に変える…!

    この先どうなるのでしょう。満つるさん、バトン拾っていただけないでしょうか。笑
  • 【美鶴ちゃん】

     丁子ばぁの言っていた「美鶴ちゃん」に会えたのは、さらに二週間が経った雨の夜だった。ここ数日、昼夜を問わずゲリラ的な大雨が全国の各所で起こっている。モルフェスが姿を現さなくなってから、アゲハモドキは跋扈するし天候は荒れ放題となるし、いつの間にか世界樹まで俺の管轄している公園から姿を消してしまったし。まぁ、アレは同じ所に留まらない性質を備えた樹木でもあるので、いない間は守護者たる俺の役目も休みとなるからありがたい。

     美鶴ちゃんは、ちょうどテキーラサンライズを一気に飲み干して「女はやっぱりメキシコぉ! 酒ならやっぱりテキーラぁっ!」と上機嫌に笑っていた。

    「丁子さぁーん。おかわりぃ」
    「はいはい。あれま、テキーラが終わっちゃったよ。代わりにウォッカとオレンジジュースでいいかい?」
    「んー。なんでもいいや」
    「いいんかいっ!」

     破茶滅茶な酒のやり取りに思わず突っ込んだところで、二人は俺の来店に気付いた。丁子ばぁが「おや、お前さんかい」と答えれば、美鶴ちゃんまで「あら、あんたが?」と素っ気ない態度。なんだか盛り上がっていたところを壊しに来たような感じだった。

    「お邪魔だったかな?」
    「そーんなことないわよー。あんたが噂のガーディアン(守護者)ね。丁子さんからぁ、話は聞いてるわぁ。モルフェスのことなんだけどぉ……あぁ、ちょっと待って。ねぇ! これウォッカじゃない? テキーラはどうしたのよ?」
    「人の話はちゃんと聞いてから返事しておくれよ。テキーラは美鶴ちゃんが全部飲んじゃったから、ウォッカでいいって……」
    「えー! 聞いてないよぉー!」

     テキーラじゃないと話が次へ進まない雰囲気になってきた。これが「よく当たると」丁子ばぁも絶賛する占い師なのか。酔ってる時でも占ってもらえるのか? いや、酔った占いでも当たるのか?

     俺はバッグに付いた雨粒を軽く払って、いつもの席に着いてから「ソルティライチを。DITA(ライチのリキュール、アルコール度数21%)は八割で」と静かに注文した。

    (バタフライ・アイズ/第十二話『美鶴ちゃん』)
  • 【テキーラ】

     何これ! って叫びたくなるくらいめっちゃあったま痛くって目が覚めた。そのくせノドはからから、唾を飲み込もうとしてもろくに出てこなくって、これじゃあ声も出せやしない。
     あー、もう。
     心の中で悪態を付きながらからだを起こした。

     うっかり寝ちゃってたソファの下に、なぜかお気に入りのサボテンの鉢が倒れてる。そして。

     やーん、またやっちゃったみたい! でも、だって好きなんだもん。テキーラサンライズ。

     ちょーこさんったら、テキーラ切れたから代わりにウォッカって、いくら何でもそれはない! そりゃ『ウォッカ』と言えば、ダービー勝った女傑。だからもちろん『ウォッカ』だって好きだけど。だったら父の『ギムレット』の方がいいかなー。なんてね。

     冗談はともかく。
     サボテンの横に仲良く並んで倒れている、ちょーこさんから聞いていた例のオトコ。彼と交わした会話でうっすらと覚えているのは、
    「そう言う訳で、拡張工事が必要で……」
    「だったら、女はやっぱりメキシコぉ! 酒もオトコもやっぱりテキーラぁ! サボテン食べに行こ~🌵」

     ……あー。ごめーんっ。
     これはちょーこさんが「テキーラサンライズの代わりに」って出してきてくれたワイン『胡蝶之夢・橙』のせいだと思うんだ。
     ま、とりあえず、飲み過ぎはガーディアンであれ占い師であれ、やっぱりダメってことで。

     二日酔いの私から愛を込めた一曲を♪

     https://www.youtube.com/watch?v=J5-llcFoyfI&ab_channel=hothouse1468


    (バタフライ・アイズ/幕間【テキーラ】)


  • 幕間ではなく第十三話にしましょう。

    【夢のまた夢】

     味噌汁の香りで目が覚めた。幼くして家族を失った俺に、味噌汁なんてものを用意してくれる人はいない。きっと、まだ夢の途中なのだろう。
     目の前にはサボテンが転がっている。これはサボテンなのか? 異様に細長く床を這うように伸びている。その先には鉢が転がり、中の土が小さな半円を描いて散乱していた。
     起き上がって見回すと、そこは知らない部屋だった。サボテンの他にも、ビールの空き缶や酒の瓶があちこちに散らばっている。近くにあった瓶を手にし、ゆっくりと回してラベルを確認すれば「胡蝶之夢・橙」とか。知らない銘柄だ。
     
     意識がクリアになってきた。さっきよりも味噌汁の香りが強く鼻に入ってくる。どうやら夢の中、というわけではなさそうだ。香りのする方を見やれば、アイランドキッチンの奥で誰かが料理をしている。どこかで見たような気がするのだが、思い出そうとすると急に激しい頭痛に襲われた。

    「……っつ!」
    「あっ! 起きた? 固い床の上でそのまま寝ていたから、体が痛いでしょう? そっちのソファで横になったらどう? 朝ごはんは、パンじゃ無いけどいいかな?」
    「こ、これは……?」

     言われるがままにソファへ移動し、柔らかいクッションに背を預け、改めて部屋を見まわした。白を基調とした壁にウッド調の棚が点在し、そこへボタニカルなアイテムが計算されたように置かれている。一緒に寝ていたサボテンもその中の一つだったのだろう。横倒しになってしまったのは俺のせいなのか? キッチンで料理している謎の女性に確認したいものだが、この部屋の主であろう相手となると聞くのも怖い。

     俺は『マダム・バタフライ』にいたはずだ。そこで丁子ばぁのカクテルと……確か変な酔っぱらいが先客でいたな。俺に興味を示していたようで、丁子ばぁも会わせたがっていたが……そうだ! 占い師だ! 名前は「美鶴」だったか? その占い師に絡まれ、丁子ばぁも調子に乗ってアルコール度数の高いものをバンバン飲ませようとしていたところまでは思い出した。しかし、その後の記憶がバッサリと抜けていた。
     状況を整理すると、俺は占い師「美鶴」と飲んでいて、いつの間にか彼女の部屋まで一緒に行き、サボテンを倒して床で寝ていた、ということになる。服の乱れが無いことを考えると、彼女に手を出してはいないようだ。それにしても、酒で我を失い、女の部屋で泊まってしまうとは一生の不覚! 何も無かったとはいえ、下手すりゃ犯罪者扱いされる案件だ。自分をストイックに律することは得意だったはずなのに……丁子ばぁめ、酒に何か盛ったんじゃないか?

    「お待たせぇ。一人暮らしだから、こんなものしか無いけど」
    「いや、こんな立派な朝食を食べれるなんて、人生で初めてですよ」
    「やだもぅ。上手いのは、アッチの方だけじゃないんだね」
    「へっ!?」

     アッチって? いやいや、無いだろう。絶対に無いはずだ。何よりも行為を終えた後の独特な「賢者の余韻」が無いのだから。いくら酔ってたとはいえ、あの余韻は三日くらいは残るものなのだ。
     そんなことなど露知らず、美鶴とやらは俺の隣に座って腕を絡めてきた。黒のタンクトップに自宅用のホットパンツ姿をした女性が真横から密着してくる様は、どんなに意識するなと言われても意識してしまう。
     朝食は作ったけど食べるのはあなた次第と言わんばかりに、彼女は俺の太腿に手を添えて「今日も、ずっと居ていいんだよ」と耳元で囁いた。やっぱり夢だ! これは夢に違いない!

    風呂上がりの妙齢を極めた肌から放たれる香りと、空腹を刺激する味噌汁の香り。しかし、俺の匂いは、まだ汗と酒にまみれたままだった。

    (バタフライ・アイズ/第十四話【夢のまた夢】)

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