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夏の小さな事件

今さっき、玄関から外に出ようと思ったら、足元にぐにゃりと弾力のある感触が。
「へっ?」と思って足をどけたら、金魚が!
うちで飼ってるでかい金魚の一匹です。まさかの飛び出し事案! し、し、し、しかも踏んづけてしまったー!

私、金魚さんを可愛がっております。しかし水から飛び出した子は、なぜか怖くて触れません。ひゃー!て叫んでおろおろしていたら、「どうしたの?」と次男のソウがやってきて、しゃがんで金魚を眺めてる。

「踏んじゃった、踏んづけちゃったああ……! も、もうだめだよね、その子…動いてる?」
「(じー)いま動いたよ」
「ソウちゃん、触れる?」
「さわれるよ」
「じゃあ、水の中に入れてあげて」

ぼちゃん。

やってくれました。
おお。息子よ。なんと頼もしい!
夏休みでよかった…。

当の金魚さんは、とりあえず水の中です。
飛び出してどれくらい経っていたのかわからないし、何より私に踏んづけられてどんだけダメージ受けたかわからないのですが、横倒しにはなっておらず、浮いています。
本当にごめんね…。回復することを祈るばかり。



……あ、ということで、生きております。
児童もの長編チャレンジ中ですが、提出間に合うかな。がんばります。

4件のコメント

  • ……そ、それは汗。
    紗矢子さん、よっぽど体重軽いんですね、羨ましい。私だったら即死案件です⤵
    頼りになる息子ちゃんが助けてくれたことですし、ひとまず横にもならずに浮いているのなら、きっと大丈夫✨

    金魚さんに負けずに長編、頑張ってください📢!!
  • 満つるさん、さっそくコメントありがとうございます✨

    運が良かったと思うのは、この金魚さん、成長しすぎて本当にでかいこと。金魚すくいの子たちだったら3cmくらいなもんではと思いますが、飛び出し金魚は推定12cmで、立派なフナの体格してます。あと私も、ちゃんとした靴じゃなく足よりかなり大きめのクロックスを履いてたんで、金魚も「ぐえっ!」くらいですんだのかなと。あ、体重は…いや、公開しませんけど、フツーにあります。ほんと。踏んだ直後は、もしかしてひどいことになってるんじゃと思って、正視できませんでしたが…。

    本当に、このまま回復してくれーと。
    長編もがんばります!(文体とかなかなか調整できなくて苦戦してますが、記念受験みたいになってもいいので出すのが目標です) ありがとうございます✨
  • こんにちは〜。お邪魔いたします☆

    さーや姉さま、よっぽど体重が軽いんですね、羨ましい(棒読み)。
    ソウ君の金魚「救い」で、きっと回復することでしょう。ちょっとアイデアが浮かんできたので、SS放出してみました。長編の足しには、ならないかな(笑)

    【金魚掬い妻】

     今日は近所の商店会でお祭り。子供達には夫と一緒に自由時間を与えて、わたしは一人で屋台をフラフラと物色していた。もちろん、お気に入りの浴衣を着て、髪型も珍しくアップにしてみた。もうこんな歳だけど、それでも周りから集まる男の視線は感じている。まだまだ、わたしだってイケてる感じ!

     たこ焼き、イカ焼き、焼きそば、チョコバナナ、リンゴ飴と食べ物ばかりが連なる中、ポツンと金魚掬いの屋台が混ざっていた。丸いビニールプールの中に、赤や黒の小さな金魚が泳いでいる。誰も挑戦者がいないせいか、金魚たちも悠々としていた。短い金髪に捩り鉢巻きをした若い店主が、ポイを差し出しながら「おねいさん、やってかんかい?」と誘ってきた。
     見るからに歳下だけど、ポイを持った右腕は程良く引き締まってて肌艶も綺麗。こんな腕に抱かれたら、一瞬で寝落ちしてしまいそう。なんて妄想を振り払って、わたしは差し出されたポイを受け取った。

    「えー。初めてなんだけど、わたしにできるかなぁ?」
    「大丈夫っスよ。おねいさん、綺麗だから金魚たちも動きが止まるっス」
    「大人を揶揄うもんじゃないわよ」

     慣れてないクセに、わたしは姐御っぷり慣れてないクセにを見せて主導権を保ち、ポイを水面に近づけて黒い金魚を狙った。慣れてないのは金魚掬いもそうで、無理に素早く沈めたから一瞬にしてポイが破れてしまった。わたしは「あちゃー」とポイを目の前に上げて、破れた穴から金髪の彼を覗いた。

    「もっと優しくしなくっちゃ、金魚も男も寄ってこないっスよ」
    「生意気なこと言ってんじゃないわよ。男なんて、もう寄ってこなくてもいいわ」
    「何言ってんスか。こんな可愛くて綺麗で浴衣もめっちゃ似合うおねいさんに、寄らない男なんかいないでしょ」
    「わたし、夫も子供もいるのよ」
    「だから何スか? いい女であることに変わりはないっスよ。誰も寄ってこないなら、俺が立候補するっス!」
    「バーカ!」

     わたしは片目でウィンクしながら舌を出し、そそくさと屋台から離れた。興味の無いフリをしたけど、本当のところは嬉しくてたまらなかった。可愛くて綺麗で浴衣も似合うだなんて、何年振りに言われただろう。夫だって、今まで口にした事もない。
     あの彼とはもう二度と会うことも無いだろうけど、あの会話の瞬間は脳内リピートを繰り返して夏を過ごしたい。

    「あ、そういえば」

     金魚掬いの代金を払ってなかった。でも、戻って代金を払うのも癪だし。そうよ、アイツが勝手にポイをくれたんだから、わたしはそれに付き合ってあげただけ。そういうことにしておこう。

     屋台を抜けると、夫と子供達が公園のベンチで寛いでいた。皆のところへ近寄ろうとしたが、何故か歩を進めるたびにわたしの心はチクチクと痛痒かった。

    『金魚掬い妻』〜ポイ破れて〜
  • 愛宕さん、こんにちは。

    金魚「救い」……! おおお。気づきませんでした。
    気になって何度も金魚をのぞきに行っているのですが、おかげさまで、浮いていただけ→沈む→よろよろと泳ぎ出す、と回復傾向。さっきはうっかり餌をねだりに来て、「忘れてた、まだ調子悪いんだった…」という感じで底の方に戻っていきました。
    まだ先はわからないけど、このままなら大丈夫かもしれません(踏んづけられたのにスゲーな)。

    長編の足しに……って、実はまさにお祭りのシーンが出てくるので(というか、そこを今書いているとこです)、いったい何を透視されたのかとドキーッとしてしまいました。愛宕さん、恐ろしい子……!笑

    コメント&SSありがとうございました(続きは…どうなるでしょう)
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