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小説におけるセリフの力

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 どうも澤檸檬です。

 百億円で異世界に学園作りを更新しましたので、また少し自分なりに感じてきたことをお話ししたいと思います。

 さて、小説において『記憶に残るもの』とは何でしょうか。
 もちろん、人によって大きく違うでしょう。
 地の文の表現の美しさ、比喩の斬新さ、キャラクターの独創性。
 作品によっても違いそうですね。
 この作品はこれが記憶に残る。

 けれど、私の中でこれは誰でも記憶に残りやすいだろう、と言えるものがあります。
 それがセリフ。

 少し話は変わりますが、偉人を何人知っているでしょうか。
 例えば『少年よ大志を抱け』を聞いたことはありますか?
 クラーク博士の名言ですよね。多くの人が聞いたことあるのではないでしょうか。しかし、クラーク博士が何をしたか、知っている人はその内の何割。
 少なくとも、何をしたか知っていて、名言を知らないなんてことないと思います。

 そう、偉人のエピソードよりも名言の方が記憶に刻まれやすいのです。
 また、名言とリンクしてエピソードを覚えるなんてこともありますよね。

 小説と偉人を完全に同じだと語るなんてできませんが、記憶の残りやすさでいえば何となく納得できそうなものです。

 そう考えた私は、このセリフは残りやすい、他でも使いたくなる、そんなセリフを生み出そうとし続けています。
 それが小説においてどのような影響をもたらすのか、現在も模索中ですが、全ての人の心を突き刺すようなセリフを書くことができれば、小説全体の完成度が上がると信じて書き続けているんです。

 表現にこだわる人がいるように、私はセリフにこだわりたい。
 こうして考え、模索し、実行し、修正していくことでその人にとっての作家性が生まれる。
 そういうものではないでしょうか。

澤檸檬

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