https://kakuyomu.jp/works/16817330657378543153/episodes/16817330668363504975 どうも澤檸檬です。
百億円で異世界に学園作りを更新しましたので、また少し自分なりに感じてきたことをお話ししたいと思います。
さて、小説において『記憶に残るもの』とは何でしょうか。
もちろん、人によって大きく違うでしょう。
地の文の表現の美しさ、比喩の斬新さ、キャラクターの独創性。
作品によっても違いそうですね。
この作品はこれが記憶に残る。
けれど、私の中でこれは誰でも記憶に残りやすいだろう、と言えるものがあります。
それがセリフ。
少し話は変わりますが、偉人を何人知っているでしょうか。
例えば『少年よ大志を抱け』を聞いたことはありますか?
クラーク博士の名言ですよね。多くの人が聞いたことあるのではないでしょうか。しかし、クラーク博士が何をしたか、知っている人はその内の何割。
少なくとも、何をしたか知っていて、名言を知らないなんてことないと思います。
そう、偉人のエピソードよりも名言の方が記憶に刻まれやすいのです。
また、名言とリンクしてエピソードを覚えるなんてこともありますよね。
小説と偉人を完全に同じだと語るなんてできませんが、記憶の残りやすさでいえば何となく納得できそうなものです。
そう考えた私は、このセリフは残りやすい、他でも使いたくなる、そんなセリフを生み出そうとし続けています。
それが小説においてどのような影響をもたらすのか、現在も模索中ですが、全ての人の心を突き刺すようなセリフを書くことができれば、小説全体の完成度が上がると信じて書き続けているんです。
表現にこだわる人がいるように、私はセリフにこだわりたい。
こうして考え、模索し、実行し、修正していくことでその人にとっての作家性が生まれる。
そういうものではないでしょうか。
澤檸檬