秋月皐和

★★★ Excellent!!!

月に葬る／
夢見里 龍

《月葬》それはなにも遺さない葬式だ。だから廃れた。 けれどもわたしは今宵、双子の姉を月に葬る。姉を愛するがゆえに。 「ね、ふたりだけのお葬式をはじめようか、姉さん」 わたしに…
だから、わたしは決めたのだ。姉を月葬にすると。
夢見里 龍
美しい文章
国枝 安
★★★ Excellent!!!

夕陽に誘われて／
OKAKI

学校のマドンナ、清水先輩が、文化祭で俺の撮った写真に見入っていた。２度とない機会だと思って声をかける。 「綺麗な夕陽を見ると、夕陽に向かって飛びたくならない？」 俺の写真を見てそ…
「夕陽に向かって飛びたくならない？」 そう言っていた先輩が亡くなった。
OKAKI
怖いけど、おどろおどろしい感じとはどこか違う。そう、美しさがあるから。
あきのななぐさ
★★★ Excellent!!!

彼女は春を俟っている／
夢見里 龍

春を俟《ま》っています―――― 鶴のような真白の振袖をまとったそのひとは無人駅の端にたたずんで、いつも誰かの訪れを待っていた。誰を待っているんですかと訊ねた僕に、彼女は寒椿のよ…
毎朝無人の駅にたたずんで「春を俟つ」美しいあのひとに僕は、恋をした。
夢見里 龍
人によっては何回も読む作品
きつねのなにか
★★★ Excellent!!!

氷の柱／
前花しずく

少年は雪の世界へ迷い込む
前花しずく
★★★ Excellent!!!

金魚の尾ひれに牡丹の着付け／
花岡　柊

大きな、大きな、祭りの日 たくさんの出店が並ぶその中で 牡丹の尾ひれは、優雅に水面を揺らす 姉さん いってきます
今日のこの日、私は姉さんのもとを旅立つ
花岡　柊
優しい余韻の物語
遠堂瑠璃