皆様ごきげんよう。
約半年続いたこのシリーズも、たぶんこれで最後になると思います。
さて、今回はいよいよヒロイン(?)のイゼリアお嬢様について。
イゼリアさんは、その家柄や性格ゆえに「悪役令嬢」みたいなイメージが強いですが、どちらかと言うとライバル的なポジションなのかなと思います。
そもそも私自身、所謂「乙女ゲー」を全くプレイしていないので、こういったことはあまり詳しくないですが、作中のイゼリアさんはあくまで主人公に対して敵意を持っているだけで、妨害などの手段は(今のところ)一切取って来ないのがミソ。
原作だと、主人公とどんな絡みがあったのか、少々気になるところです。
もしかしたら、このまま話が進むと、嫉妬のあまり実力行使に出てくる可能性もありますが、主人公のおハルちゃんがあまりにも特殊な人間なので、喜んで甘受することでしょう…………がんばれイゼリアお嬢様。
そんな彼女の性格は、典型的な高飛車ツンデレ、そのうえで比較的芯が通った女傑タイプでもあります。
プライドは非常に高いですが、実力を鼻にかけたりせず、身分さで見下さないなど、かなり優秀な女の子でもあります。ハル君が惚れ込むのもわかる気がしますね。
彼女は本来の攻略対象ではないのでルート構想は省略しますが、おそらくリオンハルトに好意を抱いており、リオンハルト殿下ルートに突入した際に、最も激しく対立することでしょう。(逆に、ほかの子のルートだと顔合わせが少なそうに思える。特にヴェリアス)
隠れた努力家のような印象も見え隠れしているところもポイントが高い。
まじめに勉強会に出席したり、演劇でも高い評価を受けていたりと、その実力は本物でしょう。
ただ、おそらくそのために血のにじむような苦労をしてきたこともうかがえますし、場合によっては実家から「地位の高い相手に嫁ぐように」プレッシャーを掛けられているのかもしれません。
平民には平民の苦悩があるように、貴族にも貴族なりの苦労があるものです。
さて、エムブレマー的イメージはといえば、これはもうDLC限定キャラのコンスタンツェ・フォン・ヌーベル一択でしょう。
今時「オーッホッホッホ」と高笑いするキャラは、ある意味貴重だと制作者側も述べております。
イゼリアお嬢様と違う点は、実力がややポンコツ気味なことと、二重人格なところでしょうか…………。
逆に、かなりの努力家である点と、貴族出身なのに平民を見下さないところはそっくり。
FEは主に戦争を主題にしているからか、意外と「他人に対して対抗心を燃やしまくる女性」ってなかなかいません。
性格的に近い立場だと、聖戦のラケシスや封印のクラリーネ、覚醒のマリアベルなどがあげられますが、イゼリアお嬢様に比べて「負の気」がほとんどありませんねぇ。
敵と言う観点から見れば、聖戦のヒルダおばさんがそれに近いですが、あれはもはや「嫁いびりが大好きな姑」ですな。
同じヒルダでも、風花雪月のヒルダちゃんはあんなにいい子なのに…………。
イゼリアお嬢様がこの先どんな道を歩むのかは未知数ですが、主人公にストーカーされるという前代未聞のヒロインの役目、頑張っていただきたいところ。
で、FEから少し外れると、かつてやったことのある数少ない恋愛ゲーム「リトルバスターズ!」には、笹瀬川佐々美(ささせがわささみ)という、まんまイゼリアみたいなヒロインが出てきたりします。
しかも絡まれるのは主人公の男の子、理樹君ではなく、メインヒロインの鈴。
彼女の存在があったおかげで、ライバルって物語で大事なんだなと学んだのでした。
そういえばイゼリアお嬢様って、取り巻き見たいなのを従えてるイメージもあまりないですね。
作中そういうシーンがあったかどうかは、ちょっと思い出せません……申し訳ない。
余談ですが、額園長先生のイメージはハンネマン先生。でもあれ、中身がエポニーヌ…………まさに合体事故という言葉がぴったり合う、凄まじい人です。