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偽教授想旅杯に参加しました

本日までの偽教授想旅杯に滑り込みセーフです!

蓬楽島見聞録
https://kakuyomu.jp/works/16818093081517260584

【あらすじ】
中国で熱中症で倒れた老人を助けたら、お礼に蓬莱山のモデルとなった島『蓬楽島』へ行く許可証をもらった。電子機器持ち込み不可、島内のものも持ち出し不可の秘島は美しい自然に恵まれ、穏やかな人達の暮らす島だった。
※こんな島も植物も実在しません。蓮の実餡の月餅と白茶は存在します。

■偽教授想旅杯とは?
→きょうじゅさん主催の「架空の旅行記を書く」という企画です。
 しかも、異世界やタイムトラベル禁止、「現実の地球で、ぎりぎり物理法則などはねじまげないで書いてください」という指定なのも面白いです。
「リアリティラインの限界は『桃源郷(比喩ではなくガチの)に行ってきた』レベルくらいまで」だそうなので、リアリティラインの限界の五歩手前くらいで書きました。

 作中出てくる古典の引用は、光村図書の中1の教科書の「蓬莱の玉の枝」と中2の教科書の「絶句」の訳を参考にしています。
 結構な率で皆さん習ってるんじゃないかな?と思うなど。

 作中、杜甫の『絶句』を引用しました。

江碧鳥愈白(江は碧にして鳥は愈 白く)
山青花欲然(山は青くして花は然えんと欲す)
今春看又過(今 春 看すみす又過ぐ)
何日是帰年(何れの日か是れ 帰年ならん)

 というのが全文で、戦乱が続く故郷を逃れ、南の地で長く暮らしている杜甫が、美しい南国の春の風景を見ながら、いつになったら戦乱が終わって故郷に帰れるのかな〜と嘆いている詩です。
 作中では全然故郷に帰る気がない人に解説させてるのが地味に面白ポイントです。
 引用を受けて「つつじの時期には早いですが」と言っているのは、「花は然えんと欲す(=花が燃えるように赤く咲いている)」というのが、赤いつつじの咲いている様子を表すとされているからです。
 漢詩は教科書によって採用されているものがまちまちだし、恐らく、習った当時は興味がなかった人も多いと思うので、少し補足でした。

コメント

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