今回のおはなしのあらすじのようなもの。
舞台はとある街のクリスマスマーケット。ふたり旅をしていたはずの「私」はかたわれとはぐれてしまう。光の装飾きらめく雑踏のなかで途方にくれていたところ、目の前にあらわれたのは一玉の林檎。その紅はツリーを飾るオーナメントボールへ、オーナメントボールはあたたかな飲み物のはいったマグカップへと姿を変えた。手品の終わりにマグカップを差し出してきたのは、自身も土地のものではないという星空の目をしたもの。はぐれた時のためにあらかじめ決めていた待ち合わせ場所へ、そのひとは「私」を案内してくれるらしい。という、旅先SSです。
南風野さきは