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あとがき2『恋より先のその先で 雪見旅情譚』完結のお話。

2022年5月26日。

 改めまして、『恋より先のその先で 雪見旅情譚(♡咲澄日結花と藍崎郁弥の愛物語 らぶらぶ山形編♡)』完結です。

 皆様におかれましては今日昨日のお話かもしれませんが、私にとっては二十日振りの恋さきでした。
 私の読んでいる小説たちが完結していき、"あとがき"というものを考えていた時につい思い浮かんでしまったので、追加で新しくエピソードを入れてしまった次第です。

 今までも郁弥視点のお話は切りの良いところで入れていたので、意外に悪くない締めになったのではないかと思っています。

 あの"あとがき"は最初郁弥か日結花かの視点すら決めておらず、導入をどうするか悩みました。結果的に紙の日記帳になりましたが、最初はPCでしたし。ただ郁弥視点で書き始めれば二人がすごい動いて喋って、気づけば6000文字。やり切ってしまいました。

 さてせっかくなので、こちらでは改めましてのあとがきとして、色々と書き損ねたことや登場人物について書こうかと思います。


◇登場人物について
・藍崎郁弥
 ゆるふわ系癒しオーラ持ちの咲澄日結花至上主義者。
 根本の性格は変わっていないので、今までもこれからも日結花のことはずっと大事にしていきます。終盤でちょっぴり明かされた郁弥がエイシィ説は、実は恋さき無印を書いていた時代からありました。能力値とかは次回の恋さきシリーズがあった時に明かされたり明かされなかったり。仕事の話とかも絡んでくるので、意外と当人も周りも動くお話に発展するかもしれません。

・咲澄日結花
 ツンデレのツンが消滅したデレデレ系女の"子"。
 もう二十歳を過ぎて立派な大人になった。子からレディになるも、郁弥からはいつまでも女の子として見られ、嬉し恥ずかしの日々。郁弥のことが好き過ぎて辛いと真顔で周りにこぼすこともあるとかないとか。
 好きと言ったら好きと返ってくる。大好きには大好きを。愛してるには愛してるを。これが世の中意外と当たり前じゃないと知っているので、毎回好意を言葉にしてくれる郁弥のことは言うたびに好きになっている。


◇登場人物の相互相性について。
 意外に書く機会がなくて会話にもしていなかったのでここで数値として出しておくのも後書きらしいかなと思ったので。数字は1~100です。

・日結花→郁弥 100
 日結花にとっての郁弥がどれだけ自分に適しているか、というやつです。これは割とわかりやすく、自分を認め、肯定し、甘やかし、許し、それでいて弱さを見せてくれる人。
 要するに、「基本的には頼れる人で全面的に優しくて、本質的には私だけに優しくて、でも私が甘やかしてあげられる人じゃないと嫌なの」というアレです。咲澄日結花の我儘真骨頂がここに出ていますが、根本の性格がこれなのですよ。郁弥に絆されて愛されて、今ではもう満たされてずいぶんと丸くゆるゆるになってしまいましたが。郁弥が日結花にとって都合の良い男だった、というのはその通りです。そもそも郁弥みたいな咲澄日結花至上主義者じゃないと日結花に認められない、という裏話があったりします。

・郁弥→日結花 75
 意外と思った方もいるかもしれませんが、こんなものです。もしも郁弥が依存体質になっていなくても、日結花のことは手助けしたり支えたりはしたと思いますが、その場合郁弥から日結花へ恋愛感情を抱くことは結構後になります。崇拝尊敬依存他色々が混じって昇華して愛情になっているのが雪見旅情譚での郁弥なので、それらがなければ恋する発端がないわけですね。まあ日結花から猛アタックされて落ちるのは見えていることですが。
 元々聖人気質な郁弥ではあるので、根底を考えると彼にとっての相性が100とまで言えないのが現実です。
 ちなみに、作中状態、依存気質に成り果てた郁弥にとっての崇拝先ではある日結花との相性は数値だと300くらいあります。常人の最高値の数倍はあるとだけ言っておきます。郁弥のせいで甘やかされ過ぎて共依存が入った日結花→郁弥の相性も200以上はあるのでどっこいどっこいですね。


◇書き損ねたこと
・上に書いた、"好きに好きを返す、ちゃんと言葉にし合うという話題"
 できればこれはちゃんと書きたかったのですが、気づいたら完結していて書く暇がありませんでした。残念。

・家族を失った郁弥だからこそ、喪失感への恐怖、それを乗り越えてなお日結花と一緒にいるんだ、という話題。要はシリアスラブな話。
 これも割と書きたい話ではありましたが、気づいたら完結していたので無理でした。無念。

・記念日のお話。
 今後の旅行がどうとか年末年始の話がどうとかのところで話す予定が、郁弥も日結花も長々予定の話を引き伸ばすので書けませんでした。これはいつか書く。

・結婚したら呼び方変わるのかどうか話。
 結婚がどうとかよりいちゃらぶを優先していたせいで書く暇がありませんでした。某結婚雑誌は私が恋さきのために買ったので、その時に改めて書くと思われます。


 以上。
 これくらいでしょうか。他にもあったような気がしますが、もう私のメモ帳には残っていません。

 ちなみにですが、日結花の考えたゆるゆるな副題
『♡咲澄日結花と藍崎郁弥の愛物語 らぶらぶ山形編♡』
 これは一瞬で思いつきました。日結花ちゃんの思考が強制刷り込みされたような感じで勢いで。雪見旅情譚とあとがきとの兼ね合いも最初は何も考えていなかったので、郁弥が自分で思い描いた感じで本文に形として成りました。なかなかどうして、締めくくりにふさわしいことを考えてくれたと思います。

 もう一つ。
 作中で使った漢字の使い分けや意味深な「―――」など、セリフを言っていない場面等です。漢字についてはわざとですし(例えば思う、想う)、「―――」の中身はちゃんとあったりします。日結花らしい言葉なので、想像を巡らせるのも良いかもしれません。二文字とか三文字とか、ね。

 そして、さすがにもうこれ以上は何も出てこないです。
 作者としてのあとがきも二回目なので、空っぽです。

 それでは本当に、長い時間恋さきシリーズにお付き合いくださり本当にありがとうございました。作者として、完結させられたこと、一人でも読んでくださった方がいることがまず何より嬉しいです。

 恋さきに関しては本当に、これにて一度筆を置かせていただきます。まあ今後はわかりませんけど。

 次はどこかの世界のどこかの新しい物語でお会いしましょう。
 改めて、恋さきご読了ありがとうございました。

 以上、作者の坂水雨木より、本当の"あとがき"でした。

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