KAC2024参加作品です。
「三分以内にしなければならないことがある」という書き出しがお題で、誰しも思い浮かぶタイムアタックが題材なのですが、それがマラソンの足切りラインだったらどうかな、と思って書いたのが本作になります。
本作はパラスポーツを題材にした小説です。
障がい者が登場しますが、あくまで登場人物はフィクションとなります。
ブラインドマラソンになったのは書きたかったからです。
東京五輪の年、当時住んでた場所の近くがパラリンピックの選手村になりました。
それでパラリンピック選手を間近で見る機会があり、パラスポーツに興味が沸いたんです。
中でもブラインドマラソンが最もインスピレーションを刺激したので、実際の試合を見に行ったり、選手の講演会(パラスポーツ選手は講演会が非常に多い)を拝見したりして、己の中にイメージを作っておりました。
いつか書く時が来るだろうと思ってました。
『伴走者』(著・浅生鴨)という先行作品があるので、そちらも目を通して、ブラインドマラソンならではの心理戦という部分はコチラの作品では扱わないことに決めました。
若い走者の伴走者は血縁者が多いので、ブラインドマラソンを主軸にしないで姉弟テーマで書いています。
筆者は一人っ子なので兄弟姉妹の感覚は分かりません。
なのでフィクション性の強い姉弟イメージを拝借しております。
楽しんでいただければ幸いです。
では次の作品で会いましょう。