『この度はハーフ&ハーフ4 ご参加ありがとうございました。まず走り終えた率直な感想をお聞かせください』
―― 「楽しかったー!」の一言に尽きますね。過去のH&Hでも毎回お題そのものが楽しみでしたが、今回は参加者が出題するというのもあって、さらにワクワクしてました。
『今回は『代筆屋✉️白野と月星の子』で参加されました。短編集ではなく連作でしたが、一番苦労したところはどこでしたか?』
――異能と家族関係の設定です。最初はふわっとしか決めておらず、手紙に絡めながら徐々に固めていくのに苦労しました。まぁ、それが楽しみでもあるのですが。
『霧野さんの作品は怒涛の展開とすっきりしたエンディングが個人的に特徴的かと思っていますが、今回もそんな作品に仕上がったように思います』
―― ありがとうございます! 自分ではトンデモ展開と強引な着地と称しております。でも、そんな風に言っていただけると嬉しいですね。
一通目で珠ちゃんを異世界に飛ばした理由を忘れてしまい焦りましたが、最終回でなんとか回収したのでギリセーフかな、と思います。
『そうそう、短編では特に強烈なキャラクターが出てきますよね。霧野さんが書いていて一番ノリノリになるキャラクターは誰でした?』
―― とりあえず、鞭キャラやSっ気キャラはどれもノリノリです。タイピングの速度が段違い。あとはオネエ系ですね。今回一番楽しかったのは、でぶ♡ごっつぁん♪
『さて、今回は出題者としてお題パートの手紙も書いていただきました。依頼が来たときの心境はいかがでしたか?』
―― 「わわわわたくしなんかが、よろしいのですか? 精一杯やらせていただきます!!(土下座)」
『実際に前半パートを書くにあたって苦労したところはありましたか? コンセプトみたいなものはすぐに決まりましたか?』
―― 「まっちょん(KACに出てくるオネエキャラ)のような強烈キャラ」というオーダーでしたから、「よしキタ得意分野!」 と思ったのですが、手紙の文面だけでキャラの強烈さを出すのは案外難しかったです。コンセプト自体はすぐに決まりました。
『いつもだったら返信をする側だと思うのですが、逆に返信を待つという体験はいかがでしたか?』
―― なんか、心の中でずーっと謝ってました。「変なの書いてごめんなさーい」って。その反面、とても楽しみでした。返信しやすいようにとツッコミポイントを散りばめたのですが、それが却って書きづらかったかもしれません。ごめんなさーい!
『ちなみにどんな返信が来るのか予想はしてましたか?』
―― 方向性として、拒否・突き放す感じの返信になるだろうと予想していました。なので、小烏さまの「受け入れて迎えにいく奥様」な返信は驚きましたね。
『最後の質問になります。寄せられた返信のお手紙の中で、どの手紙が特に印象に残りましたか?』
―― 結音さまの返信です。上で予想した「拒否・突き放し」系の返信ではあるのですが、受取人は男性。女性との浮気を繰り返し、さらに別の女性の存在をちらつかせながら復縁を迫る軽薄で残酷な男への、重く短い別れの言葉。添えられた『毒林檎(林檎は女性性の象徴)』に込めた思いに、ゾクッとしました。
『インタビューご協力ありがとうございました!』
―― こちらこそ楽しく連載をさせていただき、ありがとうございました。インタビューに答えるのも楽しかった!
また、たくさんの面白い作品を読んで勉強になりましたし、刺激をいただきました。
主催の関川さま、ご参加の皆さま、お疲れ様でした。
霧野さんありがとうございました!