• 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

ハーフ&ハーフ4 四通目のお題発表!

四通目のハーフの事前予告になります。
本編への投稿は来週あたり。
だからまだ投稿しないようにしていただければと。

さて。今回の手紙は『📞久里琳』さんに書いていただきました!
久里琳さんはとても個性的、オリジナリティーの高い作品を書く方です。語り口が冷静でありながらも物語は情熱的、キャラクターはその内面まで深くえぐるような立体感があり、なにか胸にそっとナイフを差し込むような読後感を残してくれます。
わたしのおすすめはなんといっても長編の『罪の女の歌を歌おう、コカ畑の木陰で、カリブの波間で』ですね。キャラクターといい、ストーリーといい、最高傑作だと思います。

ということでお題パートです!


   ✉

前置きはナシだ。
おめーを狙ってるやつがいる。
なんで分かったとか、どうして教えてくれるのかとか、くだんねーこと訊くのもナシだ。どうせおれが答えてやれることなんざ小指のさきっぽほどもねえ。
おれがだれか、なんてのも訊くなよ。
おめーはただおれの忠告を聞いておけばいい。

言っておくが、警察に駆け込んでもムダだぜ。
上層部にグルになってるやつがいるからすぐ握りつぶされるだろうし、ヘタすりゃ署内で殺られっちまうのがオチだ。
どうせおめーのことだからのほほんとしてやがるンだろうが、これはマジだ。今回だけはおれの言うことを信じろ。

この件に関しちゃ、おれはおおっぴらに動くわけにいかねえ。利害がごちゃごちゃに絡みまくっていやがるからな。

とにかくおれからの忠告はふたつだ。
《《あの》》件からは手を引け。
しばらく家ンなかにでもひき籠ってろ。

といってもどうせおめーは聞かねえンだろ。
なにか言いたいことがあるなら聞いてやる。助けがいるなら、言え。
おめーのことはどうでもいいが、おめーが死ぬと、泣くやつがたっぷりいやがンだよ。まったくめんどうかけやがって。

明日使いをやる。そいつに返事をわたせ。
しちめんどくせーことに巻き込まれやがって、ま、おめーらしいけどな。
せいぜい長生きしろよ。

   ✉


かなりのハードボイルド展開きました!
まさにフアンの感じ!←分かる人には分かる。

連作陣はまたもや振り回されることでしょう。私もそう。
でも、そこがいいッ!

わたしも返信頑張ります!

6件のコメント

  • うきゃー!

    こ、これは!
    どうしましょう。

    うちの「青木写真館」に届いたら、スタッフ一同パニックになりそうです。
  • さすがですね!ハードボイルドカッコいい!
  • うすうすお気づきかと思いますが……

    今回はお題作者を散りばめてますので、文体、世界観、ストーリー性もバラッバラです(笑)

    なんというか、これまではお題を一人で書いてきたわけですが、今回は手紙ということで、よりたくさんの作者さんの世界観が混じった方が面白いのではないかと思ったんですね。

    まぁ予想を超えたカオスな展開になってますが、私個人はこの返信を書く作業はすごく楽しんでます。
    宛先になったキャラクターの想像と、手紙から導かれるストーリー、返信でどんな完結を導いていくのか……

    まぁみんな同じように苦労してるだろうと思いますが(笑)

    それとここに参加してくれる作者さんたちの紹介になればいいな、という下心もありますね(笑)
  • こんにちは。
    素敵なご紹介、身に余る光栄です!
    『罪の女の歌を歌おう…』は私自身思い入れの深い物語で、その登場人物の一人・フアンを思い浮かべながら書くのは楽しい時間でした。
    どんなお返事をいただけるのか、楽しみです。(皆さま、どうぞ原作にはこだわらず、お好きなようにいじってくださいませ)
    参加者からもお題を出すスタイルって、おもしろいですね。あらためまして、すばらしい企画に感謝します!
  • こんばんは!
    こちらこそお題協力ありがとうございました!

    久里さんの書く悪い男、なんか味があっていいですよね。
    わたしもどんな返信かこうかと悩んでます!
    これがまた楽しいんですよね←なんか執筆ジャンキーみたい。
  • うおー! 書いたことない感じのキャラ来たー!!
    どうしましょう、設定から何から悩みますねぇ。たまりませんねぇ。ぐへへへ。
    とにかくこの「おめー」さんは、とんでもないピンチに立たされているわけですね。《《あの》》ってなんでしょう。むむむむ、まずはソコから取り掛かりましょうかね……
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する