• 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

【モノカキ告解室】文章のリズムについて

コンテストも終わりましたね。
私もこれを機会にいろんな作品、作家さんと知り合うことができました。その中で文章のリズムについての話題が出たので、前回の『文章作成で気をつけていること』の延長として文章のリズムを取り上げてみました。

ちなみにイワエル様のコメントを以下に抜粋します(詳細は前回の告解室を見てください)。
「単純に文章を書くと、一文一文が長くなってしまうという弱点があります。長文が悪いとは言いませんが、求める読者層が若い人々であることを考えると、短文をテンポよく入れ込んでいく方がずっといいよなあ、とはいつも思っております。
そういうわけで、『AはBである。だからCだ』という風に文章をABパートとCパートにバッサリ斬るわけです
皆様の作品を拝読していると、毎回驚かされるんですよね。
『え? 何でこんなに読みやすいの!?』という意味で」

確かになんかすごく読みやすい文章、文章のつなげ方というものが存在すると思います。ちなみに私もそれにものすごくこだわるタイプです。
チェックするには頭の中での音読が一番効果的だと思っております。しかし作り方はまた別ですよね。

ちなみに私の場合は一人称小説なのでちょっと手法が違うかもしれません。がボーイズダイアリーの冒頭を例に…
 ○○○
「キリンの首はどうしてあんなに長いのでしょう?」
 これは進化の話をするときによく使われる質問。
 そしてわたしはこの答えを知っている。
 で、こう教える。
「キリンは高い場所にある葉っぱを食べようと、一生懸命に首を伸ばしたからです」
 その答えに対して、
「先生、その答えは間違ってます!」
 と答えたのは、かのチャールズ・ダーウィンと、十歳になるヨシオ君である。
 ○○○
 とにかく一文を短くします。一文に入れるのは情報量として一つ。例えばヨシオ君は10歳という一つだけ。もっと必要ならもう一文を足します。
 そしてリズムづくりのために会話文をはさみます。会話文は読んでいてストレスが少ないし、文に勢いを出しやすいと思ってます。
 地の文で気を付けるのは単純な構成、具体的には句読点は多くても2つくらいまで(なるべく)。あとは音読でスラスラ読めるように言葉を選んでます。一人称の場合はたいていスラスラと出てきますが…

私の場合はそんな感じですが皆さんはいかがでしょう?

長い文章や固めの文章でも読みやすい文章を書く作家さんは、ここにも大勢います。ぜひそういう方のご意見を聞いてみたいと思います。
ということで良かったら秘密を告解してみてください。
もちろん長文オーケーです。

18件のコメント

  • おはようございます(^^) 先日は色々ありがとう&おつかれさまでした🍑

    さて文章を書くリズムですが、まず配分ではないかと。地の文 会話文 心情と三つに分けられるはずですよね。
    ミステリー ホラーなら地の文と会話文の精緻さが肝になるでしょう。サスペンス 恋愛なら会話と心情に地の文は風景にかかるかも知れないなあ、と。青春恋愛などはすべてオールでバランス高くですよね。純文学風味で。

    こんな風に考えながらリズムを整えていますよ。
    動詞は一文三つくらいがいいと言いますね。

    みなさんに良いリズムお届けしたいですよね(*^_^*)こういうバランスにも着眼してみると良いかもです。

    (みりかは我ながら頑張った)と思った
    (あたし頑張ったなー)
    自分は頑張ったのだと自負している。しかしまだまだ未熟であることは周知の通りで。

    こんな風にいっぱいあるのでコロコロ変えて音読しやすいものを選びます。

    あと 同じケースにならないように三角食べにするもありかなーと。

    頑張って参りましょう。わたしもまだまだです(^_^;) 若君に逢えた御礼を添えて。
  • 結愛さん
    貴重なご意見をありがとうございます。
    結愛さんのラブコメ長編「桃カレ」はテンションが高く、リズムのいい文章でしたね。
    地の文、会話文、心情文のパワーバランスで物語を書き分けることや、リズムを作り出すこと、たぶんみんな無意識にしていることでしょうけど、意識的につくることでよりリズムが良くなるかもしれませんね。
    むしろ約束事にしてリズムを作るとオリジナリティーが出るのかもしれませんね、なんて思いました。
  • こんにちは。いつも拙作を読んで下さってありがとうございます。

    私も文章には結構気を使っています。書きながら何度も音読し、少しでも違和感を感じたら書き直すことを繰り返していて、おかげで遅々として進みません(苦笑)

    さて、そこで自分なりに気付いた文章のクセを明らかにしたいと思います。

    私はリズムや音感につまずきを感じさせないよう、文節の最後に注意しています。具体的には「~して、」「~すると、」「~は、」「~が、」「~しながら、」といった風に。

    あとはテンポ。
    テンポを早めたいならひとつの文章を短めにして、動詞はひとつだけ。
    逆に一瞬を印象的かつゆっくりと描きたいなら、上記の方法を用いながら動詞を複数入れて、なおかつ“五感”で書くことを意識すること。ですかね。

    そして美しい文章を知ることも参考になります。二階堂という焼酎のCMがあるのですが、この中で朗読される詞が本当に素晴らしく、また映像、音楽とも芸術的で、YouTubeで何度も見返しています。

    まだまだ半端者の物書きではありますが、皆さんの参考に少しでも役立てていただければ幸いです。

  • おこんにちは〜♩
    つばき、でございます。

    まずは「みかんをのせた、もっちん」をご覧くださり、またいち早くレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
    御礼はまたあらためまして♡

    リズム。
    これはわたくしも、最も重要視いたしております。
    素人ゆえ、なるべく一文を短くと考えてしまいます。
    でもプロ作家になりますと、たとえ長くてもちゃんとストレスなく読み進められるのですね。

    これは「その文章で使うべき言葉」を、何度も吟味され、最良の言葉を用いている。
    ということは、ありませんでしょうか。

    一文、一文を徹底的に磨きあげる。
    それにより読み手は自身の持つリズムで、心地良く文字を追えるのでは。

    短い文章は読みやすい。でもリズム感は十人十色。削りに削った情報源としての文章もよいのですが、それだけでは味気がない。だから何度も選ぶ言葉を考える。

    まったくの私見でございます。
    お役に立てなくて、申し訳ございませぬ。
  • 宵待さん、こんばんは!
    宵待さんの作品「霧絵ミルイ~」は一人称小説、けっこう正確な文章を心掛けているという印象でしたね。しかし確かにすごく読みやすい文章でした。へんな言い方ですが、漢字も多く、地の文もしっかり作りこんでいるのですが、リズムのせいか妙に読みやすかった印象があります。
    あとはキャラクターに対する興味で次々と読んでいく作品ですよね。
    私的にはテンポの調節、じっくり読ませるところ、さっと読ませるところ、の調節を難しく感じますので、すごく参考になります。
  • つばきさん、こんばんは!
    「みかんをのせた、もっちん」すごくいい物語でした。
    それこそリズムのいい、次から次へとページをめくらせる物語でした!
    やはりリズムに気を使ってましたか!という感じです。
    一文を短くだけでなく、長くても読みやすいリズムづくり。こういうのを自在に操れるようになると、もっと作品の幅が広がるでしょうね。それこそ緩急自在のコントロールですね。
    いずれは到達してみたい高みですね。
  • こんにちは。
    私が気を配っているのは「間」と「テンポ」です。
    如何にテンポよく「とんとんとん」と読ませられるか。
    でもこれが難しい。

    はる(haru8)さんのエッセイの中で『いち癇』が取り上げられていたんですが、そのなかに「神崎さんの台詞は黙読するととくに気づかないけれど、朗読すると情報量が凄まじくて声に出して読むのは案外辛い」と言うのがあったんですね。
    「完璧」イケメンにするために途方もなく蘊蓄を彼の台詞に放り込んだわけです。
    でも読みやすさ重視で書いたので、普通に読んでいる分には全く気付かない。声に出すと途端に読みにくくなる。
    声優さんにも嫌われないような文章が書けたら最高なんだけどなぁ……と思うんですが、これがなかなか。

    拙作『P-WORLD』(105話)緊張感のあるシーンで、短く指示を出すところがあるんです。
    「ワンコ、適当に歩いたり止まったりしろ、おじょーもだ」
    ここをある読者と徹底的に戦ったんですよ(笑)
    読者曰く、指示を出している人は要領がよく頭の回転が速い人だ、彼なら「ワンコとおじょー、適当に歩いたり止まったりしろ」と言う筈だと。
    しかし私はワンコに指示を出した後で、次におじょーにも指示を出す、おじょーはこの緊張感の中で自分への指示でないものも聞き逃すはずがない、だから「おじょーもだ」でいい、という判断なのです。
    そして何よりもテンポ。
    「ワンコとおじょー」ではテンポが悪い。2行に分けたかった。
    結局その読者は最後まで「あんたの言ってることはおかしい」と言って譲らなかったのですが、私もここは絶対に譲れませんでした(笑)

    傍から見たら実にどうでもいいことなんでしょうけどね(苦笑)
  • 如月さんコメントありがとうございます!
    「とんとんとん」のテンポ、わかります。そういうリズムで書けたらストレスなく楽しく読めるんですよね。
    実例もわかりやすいですね、短いセンテンスと音の響き、これを試行錯誤することでリズムが出てくるんでしょうね。
    ちなみに私の場合は「つらつらつら」になる傾向があります。つらつらつらと読めるんだけれど(自分判断ですが)、そこに緩急をつけるのが課題だと思ってます。でないと右から左に全部文章が流れていきそうで…
    それが「間」なのかな、と思いました。
  • あああああ!それそれそれ!
    私のが「とんとんとん」を目指して失敗してる「ガーーーーッ」なら関川さんのは「つらつらつら」!
    私が大阪っぽくて関川さんが京都っぽい(ますます意味不明)
    「はんなり」+「するする」+α=「つらつら」
    (あああ、自分でも何を言ってるのかわからないけど、その「つらつら」がダイレクトにわかりすぎて言葉にならない!!!)
    「つらつら」も「とんとん」も読みやすさを重視した結果なんだけれども、スルンと読みやすいのとガーッと読みやすいの違いこそあれど緩急がつきにくいっ。
    いやもう、関川さんの作品と拙作を同列に語るなどとんでもない話なんですが(ごめんなさい!)起伏を付けるという意味でのメリハリに悩む気持ちは恐らくガッツリわかってるつもりです。ガッツリ!
  • 如月さん、再びの登場!
    同列に並べるなどとこちらの方こそ恐縮です……が、ここはお互い楽しくいきましょう!
    トントン、ツラツラ、ガーッでお互いに何を言わんとしているのか、分かり合えてる気がします。それがすごいですね。天才同士!といいたいとこですが、小学生同士のような……

    それもそうですが、如月さんの作品、
    「いちいち癇に障るんですけどっ!」絶賛発売中です。
    かわりに私の方で宣伝しておきます。
  • 関川さん、こんばんは!

    ニケア母の名ネタに気がついてくれてありがとう!!

    もう、これ関川さん専用ネタだったから、
    他の人ポカーンなやつだったから、うれしいです!

    悪魔に応援コメが占領されているので、こちらにお邪魔しました。



    来たついでに【モノカキ告解室】文章のリズムについて答えるよ。
    と、いっても皆様方に比べ浅学の身。言うも恥ずかし、ですが。


    スマホでヨム

    台詞部分は文章ではなく言葉で書く

    漢字カタカナひらがなを使い分ける


    音で書くようにしている。というか、自然とそうなっています。
    「笑い」で、テンポはかなりウェイトを占めていると思うので……


    まとめると、ヨム人の気持ちになって書いております(キリッ



    そして……

    「おまえ。じぶんの文章カクヨムで読んだことあんのかよ?」

    と言われて、ガラナ憤死。
  • ガラナさん、こんばんは。
    私、ひそかにガラナファンです。
    あのテンポ、あのコメディセンス。
    それもナンセンス寄り。
    すごいです。
    セリフは文章ではなく言葉。
    なんとも深い言葉の挟み方。
    そして秘訣はやっぱりテンポ。
    返答コメントもテンポよく(キリッ
  • またまた呼ばれてないのに来てしまいました。
    (クロコちゃんまだかな~?なんて覗きに来てみた)

    そうそうそう、とんとんつらつらがーーーっ!で通じりゃいいんです!
    小学生のような天才同士という事で(幸せな方に解釈)。

    なんと私の代わりにここで宣伝してくださってるじゃありませんか。
    注目度の高い人に宣伝して貰うと、注目度更にUP!
    ありがとうございます~!!(関川の威を借る如月)

    で、他の人のコメント見てると楽しいですね。
    すぐ上のガラナさんの作品、読みたくなっちゃいました(笑)
    こうしてまた積読が増えていくんだよなぁ……
  • 如月さんこんにちは!
    ガラナさんの作品テンポよくすいすい読めて面白いですよ。
    私もそうですが、積読が増えてます……
    フォローしてる作品を、本棚のようにもう少し上手に整理できるといいですよね。
    気分的にフォロー外すのに罪悪感がありまして……
    みなさんどうしてるんでしょうね。
    リスト作るのはさすがに面倒だし、せめてフォルダ分けでもできればいいのに……
  • すいません。
    全然できていないんですけどね。言っていること。

    関川さんに褒められるとうれしいです。
    燃料を大量にいただいた気がします。
    人をノセるのうまいなあ(笑)

    いまのやつをしっかり完結させて、
    よりテンポを生かせる新作を書いて
    クンフーを積まなければ。ですね。

    ヨム人が「お、こいつまたやってるよwおまwww」
    みたいなカク人になりたいものです

    これからもよろしくお願いします!



    お、ねだんいじょうそれいじょう!

    ガラナでした。
  • 遅ればせながら阪木さん参上です。
    書き慣れた頃は、伝えたい、表現したいことが多くて、どうにも描写が凝ってしまうことが多く、おまえ文章遅いんだよ( ゚д゚)と友達に言われることが多々ありだったわけですが。

    最近ではセリフに行動と結果を持たせることを意識してますね。それが足りなかったらいくつか地の文で補うという感じでやっとります。
    もちろん、速いだけというのもアレなので、休みを持たせたり少しまったりさせたい時には、地の文のパートを用いるという感じで。
    ただ、セリフが用いられないときは、句読点や改行などで上手くやります。その際は、決して詰め込まず、というのが条件ですかね。

    ……いろいろ書いてると、ちょっと自分を見直せた気がします。
    この場を借りて感謝。ありがとうございます。

    ちなみに、文章の速さ遅さはこの意識でわりと改善されたわけですが、最近は、オチが弱いとよく言われるのが目下の悩みです。
    テンポの良さを台無しにしないための、試行錯誤は続くのであった。わははは。

  • 阪木さんあらためてこんばんは。
    (最初書いたコメント読んでたらまぁなかったことに。ちょっとテーマからずれた気がしまして)
    セリフに行動と結果を持たせる、というのはなかなか興味深いですね。ストーリーを進ませる原動力になるわけですね。そして地の文でスピード調整。とくに今の短編はそれが生かされている感じがしますね。
    また冒頭での入り方を同じにしているのはリズムがでるし、なによりシーンがリセットされる感じがして効果的ですよね。
    それと文章の事なんかを書いてみると、自分のスタイルが見直せる、冷静に見られるというのはありますね。それがこの告解室の楽しいところでもありますね。
  • 黄間さん、こんにちは!
    二、三度目まして!(笑)

    このコメント読んでひらめきました。
    ポイントは息継ぎですね。フゥーとなる前に細かく息を吸う、つまり文章の長さを意図的に縮める!か、句読点で句切る!
    でもやっぱりそういうの難しいんですよね。
    わたしも段落は固まりになりがちなので、あとでバラバラに切り刻んでます!

    コメントありがとうございます!


コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する