こちらも話題になっていたトピック
盛り上がりのシーンの谷間、つなぎのシーン
説明しておかなきゃ分かんないよなのシーン
なんか流れがしっくりこないけど必要なシーン
など手が止まる、なんとなく義務的に書かなきゃ、というシーン。
物語を書いているとこういうシチュエーションに結構出くわしていると思います。私も横道に逸れ続けて戻れなくなったりが、結構あります。
そういうのが続くとだんだん書くのが嫌になってきます。
そんな時の対処法はどうしてるのでしょう?
今回は自分的にうまく対処したときの話を書きます。
①気が進まないシーンは書かない
若君の場合で言うと、藤原君が町の人に対して怒りを抱いている理由というのが実はありまして。体育館での事故は業者の手抜き工事が原因で、それは街の政治家や教師連中を巻き込んだ癒着の結果だった、という設定があったのです。それで町の人間みんなを憎んでいる、という動機づけにするつもりだったんです。
最初は書きました。藤原君が原因を求めて暴力で黒幕を探り、黒幕は血まみれの札束を震える手で渡す、なんてシーンなどを。
そして果てしなくずれていくのを感じました。そして果てしなく長くなっていく予感がしました。そしてこれ面白いの?と疑念が芽生えました。
結果全部カットしました。でもあまり不足は感じませんでした。たぶん書きたくないシーンは読んでもつまらないだろうから、と思ったのでした。
②新たなキャラクターの投入で打開する。
若君で言えば担任の先生、もともと若君のバックグラウンドを説明するためには主人公だけではなんともなりません。そこで都合のいい歴史学者の登場です。さらに彼にキャラクター設定をつけることで、若君の説明だけでなく、彼にも重要な役割を割り振ることができました。同じ事は体育館で若君の稽古のシーン、さつきのクラスメート三人組もそうです。彼女たちにも後で活躍の機会ができました。
そう、困った時こそ新キャラ投入の良い機会なのです。それで本人も楽しく書くことができるのです。
ちなみにモノノ怪でも「ばったもん」の時、クロコが猿柿たちに指輪の探索を命じ、次のシーンでいきなり先生に手渡してます。本来ならば猿柿たちから受け取ったあたりのシーンを書きたいところですが、書かないことで逆にすっきりと読める気がします。
ということで私もずいぶん長く書きました…
皆さんはどのように対処していますか?