元ネタは夢でした。
夢ではもうちょい長くて、キャラの背景も描かれてました。
最初に何で父母(実際は子供二人)を先に店に入れたかっていうと、家族で旅行中、ぼけーっとしていた父親(本物)が道の駅でトイレ休憩に妻長女長男の三人が降りたの忘れて出発→途中で二人しか乗ってないことに気づく→「あいつ(妻)はすぐヒステリーおこすからメンドイわ……せや!確かこの先に良い感じの喫茶店あったから偵察に二人を先に向かわせたとか言ってお茶濁そう!」 という経緯でした。
父母(本物)は何で異常な育て方を次女と末っ子にしているのかというと、まず父母がどちらも愛情不足の家庭で育っているので、大人になってもずっと誰かに甘えたいという気持ちを持っていました。
そこへ三人目の子供(次女)がやたらめったらしっかり者で頭が良く包容力もある子に育ちました。まだ幼女なのに。
一回冗談で「ママになってよ」と言ったら「いいよ私がお母さんね」と言われてしまい、さらにその演技力も高すぎるために一回で終わらず、坂道を転がり落ちるように年齢逆転親子になってしまったという。
ちなみに長女と長男は言っちゃなんだけどあんぽんたん。自分で決めるのめんどくさい!年下でも頼りになるなら甘えたい!という心の底から子供子供した人達。
次女が奇跡のように何でも出来る子だったので、末っ子もさぞやと全員が思ったけれど、そもそも次女が外れ値の異常個体。末っ子はただただ普通の子供だった。
とはいえ作中でも「こういう理由で要求がのめない」とか小1で理論的に伝えることが出来てるあたり、きちんと育てれば次女以上になれるスペックはあった。地頭が良い。でも他の家族がおバカさんしかいないから……最初から全部何でも出来ないならゴミって判断しちゃったから。
次女が母親なんだから末っ子が父親だよねーというノリで父親役をやらせたけど、当然期待に応えられる訳がない。そもそも末っ子は女です。
一応この家族も外では普通に働いて学校も行ってるのだけど、家に帰るとおかしくなる。次女はぶっちゃけ甘やかしすぎて人を駄目にする子供ママ。
完璧な次女だけど、完璧なだけに出来ない人の気持ちが分からずにつらく当たる傾向がある。作中でも年上に媚びて年下に当たり散らしてる。なんなら無意識に溜めているストレスを家族公認サンドバッグな末っ子に当たり散らして発散してるふしがある。
夢の中では喫茶店経営の夫婦は末っ子を助け出そうとするも、「こんなんでも私の実の家族だ!放っておいて!」と拒絶されて、ずーっと様になってない父親役の演技を見させられるというビターエンドでした。
起きた時「流石私だ。末っ子ちゃんがヘキですなあ」と思いましたね。
とはいえ流石に文章化するにあたってその辺は変更しました。
一番の被害者が無事に助けられたからこそ、元の家族が相変わらず家族ごっこしてる様子にぞわっとすると思って。