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妖怪画集第四十一頁【おとろし】

『おとろし』

・出現地域:秋田・福島・福岡

 長い髪に覆われた、巨大な顔をした獣の様な姿で描かれる。
 解説がない為に正体不明の妖怪。
「おそろしい」という言葉が変化して『おとろし』と呼ばれるのだとされる。
『画図百鬼夜行』では鳥居の上に描かれる。その事から連想されたのか、近年の妖怪図鑑では、不信心者や悪戯をする者を見つけると上から落ちて来て踏み潰されると解説されている。
『百怪図巻』『画図百鬼夜行』のいずれでも『わいら』と『おとろし』が順に描いていることから、「恐い(わいら)」「恐ろしい(おとろし)」と二体で一対の妖怪とも言われる。
 

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