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妖怪画集第五十頁【牛鬼】

『牛鬼』

・出現地域:西日本

 海辺や淵、滝などの水場に現れる妖怪。
 牛鬼淵、牛鬼滝という地名は多くあり、いずれも『牛鬼』が出現したとの伝承に起因したものである事が多い。
「画図百鬼夜行」では水牛の様な姿で描かれるが、各地に残る伝承での姿は様々で、体が鬼で頭が牛、牛の体に鬼の頭、着物を着た人の体に牛の頭、昆虫のような羽を持つ、などがある。
「百怪図巻」などの妖怪絵巻では、蜘蛛の体に牛とも鬼とも言える頭と、しばしば『土蜘蛛』と混同される事もあるが、明確に区別するものも多い。
 基本的には人に害をなす者として恐れられるが、一部地域では悪霊を祓う神の化身として崇められている。
『濡女』や『磯女』と共に現れる(同一、もしくは『牛鬼』の化身であるとも言われる)。姿を見ただけで死ぬ。影を舐められたら死ぬ。人を助けた事があるが『牛鬼』は人を助ければ死んでしまう、など各地の伝承によってバリエーションがある。

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