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*新章開幕。妖怪画集第三十七頁【見越】

『|見越《みこし》』

 四つ辻、石橋、木の上などに現れて、見上げる程に大きくなっていく妖怪。日本各地に伝承があり、『見越』に飛び越えられると死ぬ。見上げ過ぎて後ろに倒れると喉笛を噛みちぎって殺される。逆に頭から足下の方へと見下ろしていけば殺されないが見上げると食い殺される。竹が倒れて来て押し潰される。等様々ある。しかしその対処方法には似通った所があり、「見越した」と唱えれば消えるとされる。ユニークなものでは、度胸を据えて煙草を吸って見つめていたら消えた。差金でその高さを測ろうとしたら消えた、などがある。
 また『見越』の正体は变化を持つ動物であるとされたり、『ろくろ首』との関連性も示唆される事から、男の『ろくろ首』であるとも言われる事もある。

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