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2020年新作構想あれやこれや

お久しぶりの近況ノートです。

さて今回は今の新作構想について。

正直最近は何が読み手に受け易いのかなと悩んでたんですが、とにかく『今時ラノベ読者にとっての間口の広さ』という観点で進めてまいりました!

まず主人公とその重要な相手役の組み合わせに関して、自分が得意な『強い男女要素』全開にしたものと、それから自分なりに思う、より間口の広い男女組み合わせを二通り考えました。

ちなみに全部、舞台はファンタジー世界設定です。

で、この近況ノートでは最初に考えた『強い男女』編をピックアップして語ります。



・俺得意!『強い男女』編

貴族然としたイケメン男のご主人様と、それに仕える顔は良いけど元ヤン的ガラ悪メイドな組み合わせ。

メイドの方が主人公です。

元々貧民街的な所で逞しく育った実に戦闘力高い女の子で、生きる為に強盗紛いの事をやって日々をなんとかしていたものの、ある時、後のご主人様男を狙って返り討ちフルボッコ(←ここ重要)に遭い、そのまま『ふん、面白い女だ』的ノリで連れ去られ、なんやかんやありメイドになったという経緯。

作中の展開的には、ご主人様の方が単体で十分勝てる強さなのに、敵となる悪徳貴族やら商人やら魔物やらとの荒事は全部メイドにやらせるという鬼畜具合を発揮。しかしメイドもメイドで『ああん? 別に旦那様の助けなんかいらんわい!』的な反骨心を見せ、毎回豪快で爽快なバトルを繰り広げる。

ご主人様はそのバトルを見て『いやはや良い余興だ』と悦に浸る。ただ戦後のメイドへのケアはきちんとするし、自分が戦わないのも『それでも俺が見出したメイドは必ず勝つ』という絶対の信頼を寄せているからで、根本的な愛情はしっかり持っている。

メイドもそれは否応なしに感じてしまう為に、ご主人様に対しては裏切る気も無く、例え普段の言葉遣いは悪くとも呼び方に関しては『旦那様』で通す。ただ心の中では『自分の活躍でこの旦那様を見返したい』的な可愛らしい思いを持ってたりも。

最終的にはこのご主人様が見守る事でメイドは自分の力を遺憾なく発揮し、またバトルを経て自分が関わった人達の閉塞した状況を打破する事で、かつてただ自分が生き残る為だけに強盗やってた頃には得られなかった、自身の大きな充足感を獲得もしていく。

……とまあこんな感じです。

メイドの装備はご主人様が金とコネを駆使して集めたマジックアイテムで、本来歴戦の戦士が持つような威力の高い剣とか、魔力で防御力を高めたメイド衣装が出るとか。

で、ご主人様的にはそれが、メイドの見た目を自分好みにカスタマイズするという愉しみに繋がっているという、何処までもブレない高みの見物感を貫く設定があったりして。

でもそんなご主人様もまた、極な強さと財力が故に人生の充足感が得られなくなっていた状態だったのを、メイドの心の飛躍を見る事を通して払拭していく的な面を持ってたりもして。


総合的には、強いキャラが悪役をバッタバッタとなぎ倒すバトルあり、貴族とメイドなお耽美あり、ちょっと闇系あり、な話をイメージしてました。

それぞれで見れば決してふわふわはしてない、そこそこ良い要素で纏められてるかと。



……とここまで書いておいてなんですが。

この設定で新作を書いたとして、えーとね、まったく読者が付く気がしないんですね。それはもう確信的なまでに。

多分、連載したとして五万字を越えた頃の全体的なPV数が8位かな。その程度の気がします。

あのね、少なくとも手軽に読めて手軽に応援出来る話やキャラがウケる風潮があると感じられる、今のウェブ小説界では、こういう強くて隙の無いキャラなどは、読者も応援し難い、応援する余地を感じられないのではないかと思うんですね。『だってこっちが応援しなくてもこいつらなら自分の力で何とでもやっちゃうじゃん!』的な感じで。

なのでこの『強い男女』設定は、神代的には考えるのは楽しかったんですがボツにしました。ここで書いたのは設定への供養的な事です。

まあ『強い男女』なら既存作の【グレア・ダクネス】で全力で書けてもいますので、自分としては別にもったいない感とかも無いのでね。

で、この男女の方からは各自の単体としての強さレベルを下げていって、その上でまた別の、魅力的な男女キャラを新たに考えようと色々練っていった訳です。



その話はまた今度機会があればしますね。

それでは、次の近況ノートがあればまたその時にお会いしましょう!

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