小説を書くに際して、ファンタジーや異世界もの、SFものを題材にするときは、
まずその「世界観を作り込む」人も多いのではないかと思います。
例えば指輪物語では、本題に入る前に中つ国の成り立ちや歴史、7つの指輪などについて長々と語られます。
それで本を読む気が失せちゃう人も多いんではないかと思いますが、それは別論、
ある程度作り込んでおかないと後々矛盾が生じたり、適当に書いてしまった部分にとらわれてしまったりすることがあります。
そうなると、続きが書けなくなってしまう…。
筆が止まってしまう…、なんて経験をした方も多いのではないかと思います。
といって、世界観を作り込みすぎると、説明が冗長になり、指輪物語の前半のように
読者に苦行を強いることにもなりかねない…。
現代社会と異なる点を物語の中でうまく説明していくことは、
オリジナルのファンタジー小説、SF小説を書きたい人にとって課題なんだろうな、と常々思います。
2020年6月現在執筆中の「王の夢 幾万の夢」も、現代社会ではない世界を舞台にしておりますので、
そこが今と違う、ということをどう表現するか。難しいな、と思っています。
「王の夢 幾万の夢」では、高度科学文明が滅亡した後の世界を仮想しておりますので、
完全な異世界ファンタジーではない分、楽といえば楽なのですが、
あくまでも「地球と似た世界」であって、同じではない、ということをどう表現するか。
非常に悩ましく思っております。
6/9現在、物語は第3章まで進んでいますが、今書いている第4章「機兵(仮題)」では、
物語が描かれている時代の説明をする予定です。
プロットだけ出来ているのですが、いざ書いてみるとどうなるか。
うまく書ければいいな、と思ってます。