「5分で読書」短編小説コンテストに応募している「望月すみれに近寄ってはいけない」でホラー部門での過去最高順位を更新しました。
◆望月すみれに近寄ってはいけない◆
https://kakuyomu.jp/works/1177354054934728468おかげさまでここ数日1日10PVペースでPV数が増えていまして、もうすぐ100PVに到達します。
御アクセスいただき、本当にありがとうございます。
お礼といってはなんですが、別のブログに書いた応援コメントへのお返事をここにも掲載させていただきます。
◆百合について◆
正直なところ、百合という設定がネックになるのではないかという気がしていて、今回は厳しいだろうなという漠然とした不安があったのですが、「さほど気にはならない」と受け止めていただけてほっとしています。
百合というジャンルは最近盛んになってきているものの、私は(自分自身が医師公認でそういう側面を持っていることも含めて)百合というジャンルをそう気安く書いていいものなのかということや、それを作品として公表することが、ある種の社会的な逆風に向かうことになるのではないかという不安を感じていました。
一時期は創作BL作品を書いたりもしていたのですが、最近はもっぱらNL(男女の恋愛)を書いています。
それはひとえに読者の間口を広く取っておいた方がいいだろうと判断してのことでしたが、やはりどうしてもここで百合を書かざるを得ないという気持ちが高まったので、今回書くに至りました。
いわば必然性に駆られてはじめて表現することができるということなのだと思います。
私は百合にユートピア的恋愛を求めていなくて、百合だから描ける愛憎があると肌で感じたから書くに至ったのです。
◆実話ベースのお話であることについて◆
これは伏せておいた方がいいのかなと感じていたので、あまり語らずにいたのですが、応援コメントのご指摘の通り、これは私自身の抱いていた幻想を形を変形させて小説として昇華したものです。
私には亡き兄がいるのではないかという幻想を抱いていた時期があって、それはのちに私の初恋の人であった従兄だったということに気づくのですが、しばらくの間は母が流産したことを隠しているのではないかと、半ば本気で信じていたのでした。
初恋というものはなかなか恐ろしいですね。
まだ物心もついていなかった頃の恋なので、今となっては従兄ともぱったり連絡を取らなくなってしまいましたが、当時は「従兄の通っていた英会話教室に私も通う!」と云い出して、実際に通うほど恋心を抱いていたらしく、母に「近すぎるからだめ」と云われても何のことか分からないぐらい幼かったのでした。
ちなみに従兄は身長180超のイケメンに成長しました。今はコンサルとしてバリバリ働いているようで、未だにかっこいいです。
そういう亡き兄の幻想は、藤原月彦に感化されて、俳句として表現することが多かったのですが、このたび亡き姉となって小説で日の目を見ることになりました。
◆「霊感ありそう」◆
実話といえば、「霊感ありそう」と云われたのも実話です。
大学図書館のアルバイトをしていた頃に職場の先輩に云われました。
この作品に
“「幽霊が見えることへの恐怖」が「幽霊が見えると知られることへの恐怖」へと発展していくのが面白い。”
とレビューをいただいた時に、この時の体験が生きているのだろうなと思ったのを今さらのように思い出しました。
「人に霊感ありそう」と云われると、それなりに凹みます。