わたしはオノマトペを極端に嫌います。理由はうまく使いこなせないからです。結果として臨場感に欠け、読み手の感情移入を妨げ、わくわく感を完全に削ぎます。そんな文章は、誰も読みたくない低能なものにしかならない。
上手な例として挙げるなら、以下のようなシーンです。
キンッ!! シュッ!! ドォッ!!
「くっ、やるなさすがは天才剣士」
ビシッ!!
「お前もな」
ラノベは決して馬鹿にできません。これらは計算されたもので、音と巧みなセリフだけで、その情景を鮮やかに思い起こさせるテクニックです。詳しい情景や心理描写なんて、誰も求めていないと感じます。そんなものは書き手の自己満足に過ぎません。
現実では、必死な状況に置かれた人がベラベラとセリフを巡らせることはできませんし、わたしはついそちらに囚われてしまうのです。それでは駄目なんです。これはファンタジーであり、読み手はリアルを求めているわけではないのです。
それができないわたしは低知能で物書きとはいいません。ラノベ書ける人は天才です。