釣ール

さっきから背中が痛いんだ。

未来が怖い。

※誰が体験した話なのかは伏せます。

人生も終盤。 ここでなら経費削減として書いても良さそうだと決める。 一人の人間が記録する生前葬。

徒然なるままに書き散らし・・・この口上はあの方の特権。 こちらでは短編・長編小説以外の作品を掲載します。 ※終了しました。 別バージョンで連載する可能性ありです。

何度繰り返し、糸をたらしても何も手に入ることはない。 気配までは消せなかった。 生きるためなんて言い訳はしない。 ただお前を仕留めることだけを目的にこの糸と牙はある。

いつの間にか無害な遺伝子へと変えられてしまった。 愛という言い訳でつかまった先人であるクモから歴史を聞かされた。 毒も牙も抜かれ、今ある生きるための力は糸を張る器官のみ。 ならば…

誰も食わないヒトの会話になぜヒトは話を続けるのだろう。 あの口にオレたちも食われるのだろうか。 小さくて良かった。 もちろんその後に踏まれる可能性もあるのだが。

溶かして食らう自分達は、いつだって嫌われてばかりで存在の意味を考えてばかりいた。 生存競争なんて人間よりはマシだ。 たとえそれが無惨なものでも。

人間の実験台にされて喜ぶヤツがいるかよ。

生きるシステムをただ繰返す。 ここからどれだけの子供たちが生きていけるのだろう。 天敵たちにはこの気持ちは伝わっていない。 どうかわれらを巻き込まないで

側溝に網をはるクモはウシガエルに食われるかもしれない恐怖によって張り詰めている。 ジャパニーズドリームをつかみたかったのはきっと我々もそう。 だが現実は残酷だった。

時は二〇二四年。 今時喧嘩していた。 関西じゃそれはさけられない。 もっと違う日々をおくりたかったのになあ。 泰三(たいぞう)は歯車のズレを分かっていながら喧嘩に明け暮れていた。

人に掴める糸はない。 上から目線というのは何でも人間の欲望をさかなでする。 目的が暮らしか金か名誉かなんてのは建前だ。 我らの巣を壊して得た生活というだけ。

湧き上がる憎しみは糸を使うクモたちによって体内から作られる。 火には弱いが飛行機をとらえられるほどの強度だと人間にたとえられる我らがクモの糸。 お前らにほめられても嬉しくもなんと…

ニコニコ静画のアカウントでやっているイラスト付きのフレーバーテキストを文章版で掲載。 登場するクモ型モンスター達の日常。

時代の変化とともに舌が肥えたある妖怪？モンスター？そう呼ばれていた者がいた。 まつられることに対して悪くは思っていないが供物が2024年にもなって同じものばかり。 そういえば、…

区切りあるまで続く怪談。 百妖語と書いて''ひゃくようがたり'' 「最近人間の話ばかりでキツい。」 「怪異に癒されたい。」 「この世が嫌。」 そんな方々に届けたい。

威依(いりよ)は今日も荒れた生活を送る。 出会ってはいけない相手に、更にやってはいけない行動をした。 この出来事は嫌でも記憶に残るだろう。

地中奥深くに巣を作り、獲物を狙う生活を産まれた時から続けている。 最初からできたわけではない。 狩りを続けて長生きしているとわからないことばかり増えていく。 人間に近づいてしまっ…

春の気配もあと少し。 桜のことを気にしてビニールシートを買う時にはもう散っている。 そして酷暑が訪れるのを待つ羽目になる。 因果だ。

RAY(レイ)は荒波のように激しい気性の荒さをいつも隠している。 ひっそりと存在している沖にいつも侵入者が現れる。 人間の活動範囲には限界があるはずなのにすきあらばRAY達の住処…

五七五を字余りなく書けるだけでなく余白を伝えていきたいなあ。

エッセイを書いたことがなかったからやってみました。 近況ではなく過去からさかのぼっている話なのでエッセイとして投稿します。

二〇二四年になり三人の青年は考え続けていた。 素行が悪い十八歳男性ヒイヤ。 グレーな方法で儲けた十九歳キツト。 二人はだらだら喋って一日をやり過ごす。 そこでいつも瞑想するように…

つくづく生き物は好転しない現実ばかり襲いかかる世界で生きていることを知るキョウカザキだった。 花と詩シリーズに登場する三輪の花が一輪がつづります。

意思を持った生き物すべてが存在意義を問うことも、または存在証明をするために生きるわけではない。 他に理由はないのだから。

※この話はフィクションです。 登場する団体、人物などは架空の存在です。 女子大学生としての生活を送るも今ひとつ華がなく、資金もないので明るいとされる冠婚葬祭のお誘いに夢なんて抱け…

かつて朝活でやったホラー。 初公開となる。

花と詩。 カムベルと呼ばれる記録花とは違うが、面識はある。

サツミの因果は習慣化し、伝承として残されていく。 渡されたショクザイをお客のため、腕によりをかけて料理を提供される。 隠し味はほんの些細な人が宿す憂さ晴らしのみ。

ただいま入りましたニュースです。 Z世代の熾烈な未来自慢が小さな争いと搾取を繰り返している模様です。

二人の男女が部屋で過ごす。 やっと決まった部屋で金欠だけれど遠くない未来で一軒家を得ようと動画配信と副業探しのためチラシを見る。 隣の部屋が空き家で防犯カメラも設置されており、安…

どれだけの労力をかけたのだろう。 そう思うから穴は埋まらない。 空を目指す前に灰となる方が先なのだろうか。 この感情は。

食物連鎖の頂点たる生き物を監視し続けていた隠し生命体『トロイカ』達は発展をやめてモニターを見続ける毎日に愚痴を言いつつも何も出来ずにいた。 技術一つでも盗めないものかと考えてはい…

夢も希望もないがWiFiだけを頼りに生きている海老名(えびな)は、今終(らいせ)と二〇二一年以降『インキュバスの執行』と名付けて高校生活を送っていた。 二◯二四年三月で全てが終わ…

カムベルは二回目に会うことになったホウライショウの元へ話をすることになった。 別に一時期流行った人間の中学生的な精神面ではなく礼儀がある性格のホウライショウは「モンステラ・デリシ…

羽矢人(さやと)はリングを降りてから早数年。 SNSを利用した販促目的で旅行にいった崖へ久しぶりに訪れた。 しかし、その場にはどうやってフェンスを抜けたのか音楽を聴きながら崖まで…

闇雲に振り回す防災グッズが知能犯に果たして通じるのだろうか。 生きるために積み重ねてきた努力を裏切らせないように仕組んでまでここまで生存してきた相手に誤魔化しは効きそうにない。…

強がりでソロ活は楽しめまい。 過去から続く風潮と戦い続けるレディの奮闘日記をとくとご覧あれ。

エネルギーを回収するため、常に主を変えながら胞子を飛ばす。 花を咲かすことはないが血肉を吸い、地表に現れることで生を感じるだけ。

技術と画質の発達により古来の怪現象はほぼ浸透しなくなった。 すなわち存在の否定。 令和における現代日本で見えざるものはどう適応しているのだろうか。

カムベルは記録を続ける。 たまには異文化交流で菌類とティータイムをば。

本来存在し得ない獣達がのこす記録。

カムベルはかつて一輪の花だった。 咲いてなおただ生え続ける一生に意味を見い出すことがなかった植物でしかなかったのに、もう考え方が変わっていった。 伸びて、咲いて、散る。 「はかな…

何年前かの出来事をオムニバス形式でお届けするコーナー。 あなたもひょっとするとひょっとするかもしれない。 ただタネも仕掛けも、御座いません。

工業系の労働に疲れた元ファイターは堂々と辞表を会社に出して家トレで鍛え続けることにした。 そんなある日、謎の布で身を包んだ配信者集団に攻撃をされる。 しかしそれは体調不良の中で見…

審版潜疎(はろるどもでぃーる)は念願の中古一軒家を二十一歳で手に入れた。 都市で職と住処を転々と変え続け、あらゆる他者の後ろ指を指す対応をもぎ取らんばかりに無視をし、残りの貯金で…

神経質で喧嘩っ早い工場勤めの二十代青年阿曽木(あそうぎ)は二足歩行かつ人間サイズのオオトカゲに狙われ戦い、弱りながらも更に闘争に強い友人、波堤桜(ぱどろ)の元へ助けを求める。

全ての手段が通じない時に必要な行動はただ一つ。 逃げる！