釣ール

神経質で喧嘩っ早い工場勤めの二十代青年阿曽木(あそうぎ)は二足歩行かつ人間サイズのオオトカゲに狙われ戦い、弱りながらも更に闘争に強い友人、波堤桜(ぱどろ)の元へ助けを求める。

全ての手段が通じない時に必要な行動はただ一つ。 逃げる！

高校卒業後、特に何もしたいことがなく大して稼げない仕事をその場しのぎでやる人生も悪くないと考える神処罰室(しんだいてっくす)。 二十台前半で規制だらけの時代に聞きたくもない年長者…

穂樹(らるーん)は野生的な人達と鎬を削って武力を培って高校へと進学。 しかし、肝心な武力はSNS社会で大きなハンデとなるか危ない大会へと導かれる罠に繋がる時代に突入してしまった。…

ファイターとして生きる二十一歳の青年、格提拳 幽目(かくていけいん ゆうせい)は生きづらくなる毎日に嫌気をさしながらも試合を続けている。 一方、「見えざる水皮(すいひ)」と名称さ…

特筆すべき技術を手に入れた戦闘人間達は学歴主義の科学界隈から煙たがられ、一時的に結束。 しかし長続きはせず、技術の奪い合いの果て戦闘人間達はそれぞれの技術でチームを作り乱立。 今…

七時得房(あらかたときふさ)は普段、リングに上がっている事を隠しているだけのスタンダードな十九歳。 売れなくなってしまった廃屋を開拓して生活を送っていたが、そこには先駆者がいた。…

人間嫌いで喧嘩好きな二十歳、小五奈(しゃさいな)は今ではすっかり落ち着いて現実から逃げようと一人暮らしで適当に暮らしている。 自身の生活を笑う者を許すことができず、某所に「爆術を…

「弱小種族」と二〇〇二年に自分達が産まれた時から蔑まされ続けた。 戦闘種族として継承され続けてきた遺伝子も先人達が滅ぼされ、残されたのはヤユである自分とマクツの二人だけ。 ずっと…

僕の名前は預無 無門(あらかじめ ろうひ)、社会人二年目、二十一歳の仮面コミュニケーター。 分かりやすく伝えると「内弁慶の抵抗案」として明るいキャラを適当に演じている。 僕には双…

ヒーローでもヴィランでもない誰かに助けられた経験がある人はどれほどいるのだろうか？ いや、それは相手への前提が失礼だ。 多数なのか少数なのか。 そんなのナンセンスに決まってい…

SNSで誹謗中傷をしていた誰かが自動販売機で飲料を買っていた時の事だった。

産まれた段階で面白いコンテンツを先人に喰われたため、三十路を迎える前に達也は終活に入ることにした。 身動きが出来る時に全てを終わらせることに最初は「なんて惨めなんだ！」と悩んだが…

ムエタイファイター流鳴照(すがるた)は、廃墟マニアかつ現在伸び悩んでいる動画投稿者の友人ミノルの家に久しぶりに泊まりに行った。 流鳴照は大の幽霊嫌いでお化け屋敷に誘われる度、脅か…

二◯二三年某月。 画面越しで不審者を見張り、いざという時は迎撃権限を持っているため戦える仕事をしている二十歳、転天役過(ろいどないと)は裏技を使い、別モニターでエロ映像作品とアン…

梳鋳(ゆうぞう)は同じことを繰り返す日々に退屈してはいないがやつれていた。 「いつでも縁日が楽しめる」をコンセプトにした全年齢向けのイベントを空き家を借りて行っている。 はたちの…

「特定の場所に訪れた者に現れる光虫」 その光虫に照らされた灯を頼りに屋根裏部屋へ向かうと、そこには多数の手紙と写真があった。 既に退去してから何十年と経つこの家の歴史を振り返るな…

自動販売機へ歩いた美濃都(みのと)はコインを入れれば、スロット形式で当たりが出たらもう一本とデカデカと掲げられた宣伝を鼻で笑う。 特に期待せず、コーラのボタンを押すと見事当たりも…

側から見れば羨ましく見える景色があるのは、自分達がその場を選んでいるから見ているだけだ。 出会いがロマンチックなのは限られている。 だが、非日常を見る時のみマッチングする関係の方…

「勇気一つを友にして」をインターネットで知ってからずっとイカロスを馬鹿にしていた。 何故なら虎拳(こけん)も無謀な高校時代を過ごしていたからだ。 一方、非合法な科学に手を染めた…

憶測ばかりで何かを考え、頭を抱え込んでいたある日の自分。 前をあまり見ていなかったので誰かとぶつかった。 その人は細く見えるが満遍なく筋肉を鍛えていて大きく吹っ飛んだ。 その人は…

厳正な人間の法で許可を得た武族がいた。 肉体的に優れているが規制が厳しく制限されている。 産まれた時から人間と過ごさせられてはいるものの、上手く行かず04年に産まれたビート族達は…

田本忍世:たもとじらいや は三つ下の友人である広原敵 鰐頭:こうげんしゅ もなあく が凄惨な殺人事件に巻き込まれ、高校生達である鰐頭の友達二人と大学生である忍世で専門的には行えな…

地道に生息範囲を広げる日本国外の強いカエルは田園地帯から北国まで適応できる進化を得た。 ほんの五十年で人型となり、姿を隠しながら繁殖をしている噂が絶えない。 六陸(りりく)は特に…

00年代になってから、当時の中学生達のアンダーグラウンドな文章能力は「ポエマー」と揶揄されながら忌み嫌われた。 その時点で文の価値はなくなったのかもしれない。 下手でも絵を描けら…

霊の静かな暴走に溜息を漏らす二名。 本物の幽霊が現れたはいいものの、実体化した幽霊は本物というよりは生きている人間の技術の暴走でしかなく、徹底的に夢がない現実に呆れ果てたからこそ…

紅いワンピースの幽霊は生きづらさを抱えるこの世とあの世の者たちの願いを叶えに狩りを行う。

自己紹介です。