なんか創作講座みたいなタイトルが続きますが、この言葉を聞いてつい思い浮かべてしまうのは、「そんな地味で地味でしょうがない要素が積み重なっていけば魅力になるんだよ! キャラが立つんだよ!」という安芸倫也のセリフと、「どこまでキャラ立てすれば気が済むんだー? あの転校生!」という美樹さやかのセリフ、という悠木です。
長所と短所、見た目と中身などでギャップを作ったり、奇怪な言動や能力を持たせるなど方法はいろいろあると思いますが、やっぱり物語とキャラが切っても切れない関係になっているものが一番印象に残りますよね。
あっ! こういう話をするときは前提が必要でした。
見て感動できて、キャラとともにストーリーが印象に残っているような作品におけるキャラ立てのことです。
「なんかいろいろぶっとんだキャラが出てきたけど、どんな話だったっけ?」ってなっちゃうのは除きます。
話は飛びますが、最近こちらを拝読しました。
『“すごい創作術”を駆使したら、新人賞は取れるのか!?』
https://kakuyomu.jp/works/16817139557316838749『創作術の本100冊のエッセンスをまとめた創作本』の、連動企画らしいです。バナーも表示されてたので見た方は結構いると思うのですが。
この中で例として作成されているストーリーの舞台は江戸。
日本史が苦手で、小説でも時代・歴史ジャンルに親しみが持てない僕は各記事を何度も読まないと理解できませんでしたが、著者の顔が見えるYouTubeとも連動してるところがよかったです。
僕も創作術の本は有名なものを何冊も読んで、実際に参考にして小説も書いてみましたけど、僕の頭では理解が及ばないのか、十分な手掛かりになってくれませんでした。
たとえばプロットの話だったら、シド・フィールド、ブレイク・スナイダー、ジョーゼフ・キャンベルとか有名なものがたくさんあるけど、僕がここから作れたのはガイコツみたいな血肉のないお話で、僕が理想とする「キャラとともにストーリーが印象に残る」には到底なりそうもない。これらの本には端から端まで読めば構成以外のことも書いてあるけど、そういう断片だけだと自分の中で形になりませんでした。
ルーカスがキャンベルの本を読んでスターウォーズを完成させたという話は有名だけど、あのお話の主人公がルークでなければならなかったかと言うと必ずしもそうでもないような気もするし、そんなふうに僕が思ってしまうということは、それとは違う手がかりが必要なんだと思っていました。
そんなわけで、その後もいろいろ創作術本散財を続けたけど、あれって沼ですね。。。
どんな本でも少なくともひとつぐらいは(今の自分にとって)参考になることが書いてあるのでたちが悪い(笑)
だから創作術100冊のエッセンス本、期待します。
で、最近ようやく自分なりに「キャラとともにストーリーが印象に残る」の手がかりは見つけました。そのせいで書きかけの小説やプロットが全ボツになって慌てています。
「目的地は決めないとたどり着けない」って言いますし、すげー小説書きたいとか曖昧なものじゃなく、具体的に「こんな作品書きたい」って言えるようになると、手がかりを見つけるのも早いのかもしれない、と思いました。