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読者が感じる「物語の速度」をコントロールする方法のメモ書き

個人用のメモ書き
(BlueSkyの方であった疑問に対して自分なりの回答を書き散らした内容。
後で整理すること)



Q.物語のある場面で疾走感を出す為にはどうすれば良いか?
例えば囚われたヒロインを救う為に、主人公が無我夢中で駆けているシーンを一人称で描く時、事細かに描写すると余裕があるように見えて、場面にそぐわないのではないか?



基本的には
「句点は増やしつつ、一文は長くする」

日本語は読点おきに情報が完結するから、
読者も読点おきに情報を処理している。

そして体感する物語速度は、
情報の処理量と実際に読んだ時にかかった時間の乗算。

情報量の多い一文を、可能な限り素早く読ませると疾走感を感じるようになる。

(みたいな話を専門学校で教わったので、そのまんまやってる)



ただ、その際に「読者に思考させる」と
そこで読者が感じる物語内の速度は落ちてしまう。
(処理する情報の量と処理時間の関係で読者が感じる時間が変動するので、
短い処理時間で可能な限り情報量を伝えると物語に対して感じる速度が速くなる)

こういうパターンの時にキャラクターにも色々と思考させると、読者も一緒になって色々考えて速度が落ちるので、
キャラクターの思考は描写しない。

一人称ならキャラクターに「何をした。その後に何をした」と事実確認だけさせたり「そんなことはどうでも良い」と言わせて読者に思考しなくて良いと明示したりする。


句点で区切らず、短文を読点で繋いで、改行しない事で一文に見せるみたいな事も可。


一人称だとやっぱり
「視点人物の思考は描写せず、
ひたすら行動の確認と判断だけ描写する」
ってのが速度感出せそう。

思考を描写しないから読者も思考しなくて済むので情報処理速度は上がるし、
速度が上がった分「視点人物が自身の行動を確認する文章」を重ねられるので、実際の情報量は増やせる。
そうすると体感する物語の速度は速くなる理屈。

(バランス調整はいるだろうから、
実際に書きながらじゃないと難しいけど)

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