「47センチ短編小説大賞」
↓企画URL
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330656565776369?order=published_at#enteredWorks受賞作
■大賞
『膝上の卒業』そうざ
https://kakuyomu.jp/works/16817330657032729444■優秀賞
『机上距離』時任時雨
https://kakuyomu.jp/works/16817330657073134086『47cmの命』秋来一年
https://kakuyomu.jp/works/16817330658162521551■番外賞
『カナシミシンキロウ、荒波を添えて』長月 有樹
https://kakuyomu.jp/works/16817330658008029346〜以下選評〜
この度はたくさんのご応募ありがとうございました。色々な角度から47センチを探して書かれた物語ばかりで、大賞・優秀賞を選ぶにあたってそれぞれの良さがあり悩みました。
なので読み物としての面白さとは別に、「47センチ短編小説大賞」として47センチである必要性に納得のあったものを大賞・優秀賞として優先的に選ばせていただきました。
改めて、たくさんのご応募ありがとうございました!
以下、受賞作の選評です。
■大賞
『膝上の卒業』そうざ
主催者が今回のお題で最初に考えたアイテムもスカートであり、真面目な学生のスカート丈、というところはこちらでも思いついていました。
しかしそこに主人公の成長を絡ませ、3年間着続ける制服のスカートを"固定値としての47センチ"として用いる発想が見事であり、読んだときに「そう使えばいいのかー!」と感動しました。
物語への組み込み方、「47センチである理由」の2点どちらも素晴らしかったと一番思えたこの作品を、大賞として選ばせていただきます。とてもおもしろかったです。
■優秀賞
『机上距離』時任時雨
距離としての47センチ。人との距離として絶妙な距離感であることはシャル青井さんのジャスト4700字な『47センチの聖域』、かぎろさんの『遥か』でも描かれていたポイントでした。
その中でも47センチを境とした外側と内側の距離で生まれる感情を見事に描き、素晴らしい百合作品に仕上げられておりました。内容の良さも鑑みて、優秀賞に選ばせていただきます。
『47センチの命』秋来一年
幼児の身長としての47センチを用いる作品も複数ありましたが、機械の体として固定化された、変動のない47センチとする発想が輝いていました。少ない文字数のなかで47センチから始まっていく成長を感じさせられた面白さから、もうひとつの優秀賞として選ばせていただきます。
■番外賞
『カナシミシンキロウ、荒波を添えて』長月 有樹
書いていらしたのは確認してたけど参加になっていなかったことに終了してから気づきましたので、この枠で感想だけ。
自分が多少なり煙草を吸っている人間なので、47センチの使い方にあるこだわりを感じられました。儀式のように吸って吐くだけの、短絡的な希望。ショッポが吸いたくなる小説です。
また自主企画を開催するときがあると思いますので、その時もぜひ参加していただければ幸いです。
それでは皆さん、ありがとうございました! 俺も間に合わなかった47センチ早めに書き上げるから読んでね!