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命削らず小説書く。

とびひかと思ったら、アレルギーだったよ。

とびひとアレルギーは何がちがうのか? とびひは感染症だ。アレルギーは免疫による自爆行為だ。私の免疫系は今、壮大に自爆している。ヘルパーT細胞よ、ちゃんと指示を出してくれ。好酸球よ、もう炎症は必要ないんだよ。マスト細胞よ、ヒスタミンはもうたくさんだ。君たちがやっていることは全て無駄。見境の無い自爆テロでしかないのだよ…。

ブルーバックスの『アレルギーはなぜ起こるか』とマンガの『はたらく細胞』を読んだおかげで、体内で何が起きているのかはイメージできるようになった。イメージできることは大切です。自分が今どんなダメージを受けているのかがわかれば、過剰におびえる必要はなくなる。

アレルギー業界はうさんくさい商売人たちであふれている。免疫系は非常に複雑で素人にはなにがなんだかわからない。なにがなんだかわからない領域には人々の無知につけこんだクソ商売人どもが群がるものだ。私のマスト細胞は体内でヒスタミンを放出するよりも、彼らクソ商売人どもの頭の上にヒスタミンをぶっかけてやればいいんだよ。戦う相手をまちがってます。戦う相手をまちがうというのはアレルギーの定義みたいなものだ。

病気になると病気のことしか考えられなくなるものだ。小説なんて二の次になる。その点、昔の結核作家たちはすごい。小説と心中したみたいなものだろう。今の時代、小説と心中する人なんてあんまりいないよね。自殺する小説家なんてあまり聞かないし。命削って小説書いてますか? 私は命削ってません。

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