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青春怪異譚、最新話更新

 大変遅くなりましたが、青春怪異譚の最新話を更新しました。倒れそう。

 先日近況ノートで呟いていた、BLは書き終わりましたので、本腰入れられます。母屋を奪い返した。

 怪獣大決戦かよ、て感じです。

 最初のシリーズ士匄自業自得編は姿の無い山神でしたので、絶対に姿のある、古代中国独特の異形を出そうと心に決めておりました。

 山海経の北山経だけを延々読んで、口から魂が抜けかけた日々よ、何もかも懐かしい。北山三つの山脈? 山地は、第一の恒山と第三の太行は現在もわかる名前なのですが、第二の名がどれなのかわかんなくて、もういいよ! て掘り出すのをやめてしまいました、試合終了で許されたい。

 相変わらず、きったはったが無く、言葉プロレスですが、これは痛快アクションではなく、オカルトコメディです。オカルトはグーパンできないものなんですよ、きっと。

 ところで、蛇神は山の神として古く日本からいます。日本の山神では最も古い。稜線の形を蛇と重ね、蛇は山の神である、という印象学的発想によるものだそうです。

 中国も蛇身の山神が見受けられますが、同時に猪や鳥も見ます。猪や鳥も日本では山神として数えられていますね。蛇は遠くから見る山、猪や鳥は山に分け入って出会う脅威や恵みです。

 日本では、その後に狼、山犬や狐が参入しますが、これは山に対して人が近くなっているような気がします。狼はともかく犬は人と共存しています。狐は日本人にとって稲の象徴です。

 中国、日本に獣の形でもない山の神が参入した最初、その姿は一本足のヒトでした。これは、片足を取られた巫覡です。ニエでありシュクでありカミとされたのでしょう。山に対して人が同化した瞬間かもしれません。

 中国は山神から山霊、聖地となり、天に近い場所として、祖や天を祀る霊山が見受けられます。皇帝が祀りをしていたような感じを、道教の本で見た! しかしこれは道教のシステムではなく、儒学以前の中華祖霊信仰の名残ではないかな~と門外漢ながら宣う。

 地形、地勢によって古今東西の神の場所は変わります。山と川がふんだんにある、温暖気候が多い東アジアは、山の神と川の神が多いのではないでしょうか。朝鮮や日本は海も重要なので、きっと海の神も。祖を祀りながら、山と川と海を祀っていたのではないかと。それも、儒学や仏教など、文明的かつ教養的な思想に押し流され、今は形骸しかわからないとはいえ、ロマンを感じます。

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