人生は、楽しもうとしたら負けだ。幸せになろうとしたら負けだ。
どんどん遠ざかって行ってしまって、追いつけなくなる。
そうだ。そうだった。思い出したんだ!!
あのときの僕にあって、今の僕に足りないもの。
欠けてしまったもの。失いたくなかったもの。ひどく大切なもの。
僕の中に、あった!!!!!
つよい、つよい、欲望。
何者かになりたいという、強い願い。
こんな場所じゃいやだという、否定。
そこから生まれてくるもの、希望。
それも、確信するもの。願うんじゃなくて叶えるもの。
やろう。やろう。走り出せ。人間関係なんて気にするな。
変人になれ。出る杭になれ。抜きん出ろ。「普通」になるな。
近くの人を幸せにできないとしてもいいだろ。
僕が一番幸せにしたいのは、過去に出会った想い出の中のひとたち。
自分も、周りも、幸せになろうしようとなんてしない。
例えば、思うことがある。
この夜空を見上げるとき、何処かで同じように星を見ているあなたを。
あなたはどんなことを考えているんだろう。
お星さまに願いをかけているのだろうか。夢を見ているのだろうか。
それとも、絶望の淵に立って寂しそうにぼんやりと、見つめているのでしょうか。流れ星が流れるような変化を待っているのでしょうか。
あなたは僕のことなどすっかり忘れてしまって、僕もあなたのことを忘れている頃かもしれません。忘れたら、存在しないのと同じ? ほんとうにそうでしょうか。
僕は、あなたを忘れたい。痛い。痛い。あなたが僕のこころに住まうことで、ずきずきと、ぐしゃぐしゃと、痛むのです。こころの壁が剥がれ落ちて、でもこころって柔らかいから剥がれた場所をまた縫って。でも、塞がらないくらいに空いた大きな穴は縫えなくて、こころに風穴が空いたまま。
風穴からは、僕が大事にしていた空気が、匂いが、感情が通り抜けていってしまって。僕のこころは空っぽになってしまうのです。
だから、僕は、あなたを忘れたい。忘れたっていい。
それは、幸せになりたいからなのかもしれない。
でも僕は確信しているんだ。僕は、忘れたって覚えている。たとえ思い出せなくたって、覚えているから。だから、だからだよ? 僕が今、精神の自殺をして、あなとのことを忘れ去ったとしても、僕のこころからあなたがいなくなったとしても、僕の肉体は君を覚えていると思うんだ。ま、あなたに触れたことなんてないけどね。
だから、だから、間違った僕でも、忘れてしまったあなた。遠くにいるあなたを幸せにできるように、頑張るよ。
じゃあ、おやすみ。