横文字…カタカナ言葉と言うか英語のカナ表記と言いますか。
翼の王国では、名詞以外のカタカナ表記を極力排しています。
いわゆるハイファンタジー(独立した世界で現代の地球と繋がっていない)では、例えばテレビ、スマホなどの用語は使用しません。他にも電気、電話などもそぐわないでしょう。イメージに合いませんからね。
それは当然として、翼の王国では例えば「マント」「フード」といった用語もフリガナにしてそのままでは使用していません。
外来語…と言えばいいのか、例えば「コミュニケーション」とか「センス」とか、そう言った用語も使用しないようにしています。
コレらはイメージを守る為なのですが…何気なく書いてると結構、使ってしまうんですよね。
中でも印象深いのが2つあります。
一つは「リズム」をどう訳すか。さんざ悩んで「律動」としました。一回しか使ってないのに。
もう一つは「対面台の席(カウンター)」です。こちらはフリガナつけました。
いわゆるバーカウンターとかの事なのですが、カウンターに応対する日本語ってどうも無いみたいなのです。めっちゃ調べたのですが出てこなかったので、対面台の席というのは私が勝手に当て込んだ表現だったりします。
正式な日本語表現や「対面台の席」という表現、他で使われてまっせというのをご存知の方がおられましたら、コメントでお叱りください。(心持ちは)マッハで修正します。
ちなみにカウンターも一回しか使っていません。
他にも、擬音…バキッとかドカッとか、そういったマンガ的な音の表現は一切使用していません。
また、セリフで同じ文字列を繰り返し使う手法。
「今がその時だ!」
「今がその時だ!」
みたいな。たぶん、大勢が同時に声を上げているとかハモってるのを表現したいのだと思いますが、個人的な感想では小説の表現としては稚拙に思えます。擬音も同じ。
文字数を稼ごうとしているようにしか感じません。
好みはともかくとして、
これらカナ文字も無意識に使ってしまうので、推敲の際にカナ文字が出てきたら全文検索して修正する、と言った事を行いました。
たぶんですけど、こういった「表現の揺らぎ」を調整する事は、小説の完成度を高めるのに重要な事なのでは無いかと思います。
ちなみに、小説執筆の「お約束」としては、
外套(マント)
などのフリガナは、最初の一回だけで二回目以降は「外套」とだけ書く(フリガナをつけない)のだそうです。
……さんざ偉そうなことを書いておきながら、万一、名詞以外のカナ表現を発見しやがりました人がおられましたら、そっと教えてください。