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AIと人間

近況ノートの「AI作家」にお返事していて、思ったことをまとめておきます。

いろいろ考えた結果、そのうちAIと人間の区別はつかなくなっていくんじゃないかと思いました。
情報をたくさん取り入れ自ら学習するAIが出てくると、感情や細かい心の動きを表現出来るようになると思います。
そこには揺らぎのようなものもあるかもしれません。

また、現在の学校教育は、子どもから思考力を殺(そ)ぐような内容だとわたしは思っています。
何しろ、「みんないっしょ」にして均(なら)す教育だと、思うのです。
そして、この情報化社会、ネット社会。
それが生まれながらにある時代に生まれた子たち。
見ているものが、違う。
「わたしたちは動画世代だから、文字で書かれたことは分からない」と
インタビューで答えていた女の子がいて、実に印象的でした。
それって、日本語で書かれた文章が理解出来ないってことですよね?

動画を常に受動的に受け入れていると、思考力は育たなくなると信じています。
LINEのやりとりを見ても、長い文章で会話することはなく
単語のやりとりが多いように思います。
いいことも悪いことも「ヤバイ」と表現する若者たち。

細かな感情があったかもしれないけど、「ヤバイ」と表現することで
細かな感情は消失してしまいます。
深い理解も内省もなくなり、当然深く考えることもなくなります。

そうして出来上がった人間は、もしかしてAIよりも思考力や発想力において劣っているんじゃないかというのが、わたしの考えです。
そして、そうして出来上がった人間が求めるものは、深く切り込んだものではなく、
表層にある「感情のようなもの」でしかないかもしれません。

そうなると、表層に漂うものだけで描いたものが、求められるようにも思います。
深い思考が出来るAIが、表層の思考で生きている人間に合わせた物語を作る日が来るかもしれません。






だけど。
わたしはそれでも、書きたいものがある。
届けたい物語がある。

ほわっと浮かんだイメージを落書きノートに書いたり、
ぐるぐると考えたりする過程しのものが、わたしは好きだ。
そして、それを文章にすることも。

どの過程も自分でやりたいなあって思う。


それから、そういう気持ちが通じる人が必ずいるはずだ、とも思う。
(たぶん!)



まあ、素晴らしいものが書けるかどうかは別にして、頑張っていこうと思います!
わたしはわたしのままで。



*****

「玉かぎる言の葉紡ぎて ――5分で読めるショートショート集」
https://kakuyomu.jp/works/16817330667610855450
7時18時更新、

今日の「火球」https://kakuyomu.jp/works/16817330667610855450/episodes/16818023212148106540
はね、ニュースで「火球」についてやっていて、そこから妄想を繰り広げたところから生まれた話です。

「ねえねえ、火球がさ、庭に落ちて宇宙人が出て来たらどうする?」
「そんなこと、あるはずがないから」
「いやいや、あるかもしれないよ。庭の隕石から、宇宙人が出て来るの!」
「もういいよ、あるはずがないし」
「じゃあねえ、ウィルスは!? 隕石からウィルスが出てきて蔓延するの」
「それはあるかもしれないね」
「でね……」

ショートショートは、ウィルスバージョンではないもので書きました!



「西さんち」https://kakuyomu.jp/works/16817330652170961272
17時更新。

にゃですよ!

17件のコメント

  • たしかにネット社会が発達すると、どんな世界になるかと思いますね。LINEなんか単語を通り越してスタンプでの会話みたいになっている感じです。
    でも、私個人的には、
    動画の方でコミュニケーションを取っていく人。
    こういうカクヨムみたいな文章でコミュニケーションを取っていく人。
    みたいに、それぞれ利用する世界が人によって分かれていくんじゃないだろうかとも思います。
  • わたしも今回小説を通じてAIと触れ合うことで、色々と考えさせられました。

    極論ながら、人類が火の存在を知ってしまった以上、火事になることを怖れながらも便利さを享受してきた歴史と、AIも変わらない道を通るのだろうな、と思いました。
  • 究極の問題、SFの永遠の主題でもありますが。
    機械は感動できるのか。
    感情、ってなにか。
    自意識ってなにか。
    生きている、って。
  • 「ヤバイ」を使わずに話をして!
    と言うと、喋れなくなるイマドキの子って…
    どれだけ語彙が欠落しているのでしょうか。
    圧倒的にインプットが足りないと感じています。
    思考も、プレゼン能力(伝える力)も、鍛えないと備わらないですよね。
  • AIに僕は誤字脱字の段階でもう勝てない(笑)。今時の子は今時できっと大丈夫。社会が平均を求めてるけど、寧ろ昔より個人の落差があるかな。若いってそれだけで吸収力というかセンスがすごいと思うんです。ただし思考の道筋は、時代と共に常に変わるから理解は難しいんですよね( ;∀;)
  • AIは未だに人間(プログラマー)の集団が書いたソフトです。プログラムを組んだ個々のプログラマーの集合体としての知識で書かれています。科学的な分野においては、AIの得意分野は、今は未だ限られています。膨大なデータの中にある法則を見出したりするのは、人間よりも優れています。しかし、その法則と言うのは人間が過去に見つけたもっと少数のデータに基づく物です。AIがアインシュタインと並ぶ様な画期的な理論を発案できるかどうかは定かではありません。ユニバーサルフロンティア理論と言うのがあって、これにAIが貢献はできるが、万能理論を導き出すかと言われば、程遠い状態だと思います。ソフトの面もありますが、ハードの面でも、コンピューターが未だに物足りない分野はあります。例えば、天気予報。以前よりは正確になっていますが、未だに100%正確とは言えず、確率です。トルネードや台風の進路などを正確に計算はできていません。地震なんて、学会は予知は無理という見解です。

    AIも今から進化して行くというのが誰もの見解ですが、計算機(コンピューター)のハードの開発は、限界に達し掛けています。これからどうなるかが楽しみではあります。

    人間脳をバーチャルネットワークにコピーして、体から分離して、その体を消してしまうことで、地球環境への影響を減らすことが、将来の地球には必要だとも考えています。地球の資源は限られていますから、このままの人口増加を永遠に続ける事はできません。これが可能になる前に、地球の仕返しで、災害などで、人間が消滅するか、人口が激減する可能性もあると思っています。人類が自滅行為で、第三次世界大戦を起こし、人口を激減させる可能性もありです。大体この3択だと思いますが、どうなるか派誰も知り得ないでしょう、AIにシミュレーションしてもらえますすが、それも台風の進路と同じ予想でしかありません。

  • 僕も、「個性」というものが極めて大切なものだと考えています。個性なくして、リンドバーグの映画作品、そして三島由紀夫や太宰治の小説は生まれてこない。
    幼いころから、画一的教育だけだと、子どもたちの芸術的な芽を摘んでしまう気がします。
  • KKモントレイユさん
    カクヨム内で物語を投稿して思うのは、
    一定数、文芸が好きな方もいらっしゃる! ということです。
    だから、KKモントレイユさんのおっしゃるように、
    好みは分化していくのであろうと思います。
    文章が好きな人も確実にいるはず。
    だけど、その絶対数はきっと少ないんだろうなあ、と思ったりします。
    (ゆえに本屋さんがつぶれる。)

    ああでも、やっぱり紙の本が好き!(笑)
  • そうですよね。
    日本の学校はみんな同じ、平均的な人になるような教育をしてるように思いますね。
  • 犀川ようさん
    今朝も生成AIについてのニュースをやっておりました。
    わたし、生成AIはもう止められないと思います。
    規制をかけても無駄だと思うのです。
    これからはどのようにAIをつかっていくか、AIとつきあっていくか、だと思うし、
    その先は、もしかしたらAIに使われるような時代がくるのかもしれません。
  • いっちゃん
    わたし、ずーっと先まで考えてみて、
    AIも感情のようなものを持つと思うし、
    むしろ人間は感情をなくしていくんじゃないかと思いました。
    「生きている」の定義も変わっていきそうです。
    「死」の定義も。
    有機生命体だけが「生命」じゃなくなる日が来るかもしれない。

    わたしは高度に発達したAIはむしろ、いわゆる「人間らしい」のではないかと思います。
    人間とAIの区別は曖昧になると思いました。
  • 結音さん
    恐らく、幼いころからずっと、テレビをずーっと見て来たであろう子、
    テレビで子守りをしてもらって来た子と接したことがあります。
    何を聞いても出てこないのです、自分の言葉が。
    「サッカーやっているの? いつ、どこで?」
    「ふつうに」
    「サッカー、やっていて、どういう気持ち?」
    「ふつう」

    ふつうってなんだよ!!!!

    大変怖いです。
    うちでは次男がわりと、なんでも「ヤバイ」とか「エグイ」というので、いちいち「それはいったいどういう意味なの?」とか聞いていました(笑)。
    ちなみに「エグイ」って言う言葉はYouTubeで学んだそうです。
    恐ろしいです!
    YouTubeで間違った日本語学習するんです!Σ(゚д゚lll)

    本当は学校でもっと、きちんと思考力をつける学習をして欲しいです。ほんとうに。
    (まあ、無理だなあって思ったけど。)
    (残念過ぎる。)
  • @aono-haijiさん
    今はまだ、詩を書くAIはないかな、と思います。
    @aono-haijiさんの書くような詩はきっと書けないんじゃないかと。
    ただ、「それらしいもの」は書けて、
    その「それらしいもの」をいいと思う人間はいるんじゃないかな、とも思います。
    それは受け手側の問題で、内面を掘り下げることをしないで生きてきた人間にとっては、「それらしいもの」の方が響く気がするからです。

    深層がない人間も、すでに多くいると思います。
    表層しかない。
    浅いところだけでたゆたうような。
    いいことも悪いことも、なんでも「ヤバイ」と言ってしまう人間に、果たして言葉のささやかな違いは通じるのでしょうか。

    そうなってくると、もしかしたら
    AIの方がむしろ人間らしいものを書くかもしれません。

    なんてことを考えました。

    人間って、何なんでしょう?
    生きているって、何でしょう?

  • 福山典雅さん
    作品の素晴らしさは、誤字脱字では、はかれないと思うのです。

    あのね、
    今の子たちは生まれながらに見ているものが違うのです。
    「今の子って、見たらすぐに踊れるんだよ」って友だちが言いました。
    小さいころからダンスとかを見ているからかな、と思います。
    たとえば、そういうこと。

    そうして、新しい人類になっていくのかな、と。
    いいとか悪いとかではなくて。

    若い世代は若い世代として、頑張って生きていこうとしていると思う。
    ただ、ストレスは多いだろうなあ、と想像します。
    ものすごく周りの空気を読んで行動している気がするの。
    もっとのびのびして欲しいなあ。
    なんて思ったりします。

  • @fumiya57さん
    いつか、AIが自ら学習する日がくるんじゃないのかな、と思っています。
    そうなると、AIと人間の差ってなんだろう? と思うのです。
    もしかしたら、新しい発見もするかもしれません。
    論理的思考の末に。

    天気予報や地震予報も、いつかは出来る日が来るかもしれません。
    わたし個人としては、いつAIが感情のようなものを持つようになるんだろう? ということの方が興味があります。

    ところで!
    人間の脳をバーチャルネットワークにコピーして……のくだりが、とても面白かったです!
    「マトリックス」の世界です!
    こういう世界もいつか実現するんじゃないかなあ。
    全員じゃなくても、例えば、四肢が不自由な人はバーチャルな空間で生きる、みたいなことが起こり得るかもしれない。
    (これは「ソードアートオンライン」でも出て来た。)

    バーチャルとリアルの境目もなくなっていくのかもしれないなと思ったりします。
  • 神崎 小太郎さん
    子どもが学校に通うようになり、教育システムにがっかりしたのです。
    教員個人のことではなく、そのシステムに、です。
    特に中学校。
    内申点を得るために、先生にこびへつらうのが当たり前で
    「先生の望むような」生徒になろうとするのです。
    これはとても怖いことです。

    小学校も、「みんないっしょ」を求められている。
    ほんとうに不思議です。
    口では「個性」と言っておきながら、個性なんて求めていないのです。
    「みんないっしょ」である中の、ちょっとした違いしか要らないのです。

    もっと自由な発想が認められるといいのになあ。
  • あきこさん
    どうして「みんないっしょ」が好きなのかなあ。
    集団からはみ出た子は「ダメな子」の烙印を押される。
    みんな違ってみんないい って学校で習ってくるけど
    口先ばっかり、って思っています。
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