神田 るふ

もし、それを見てしまったら。 それが見えてしまったら。 私は明日のあなたを今日とは違った見方をしてしまうだろう。 恐怖とは、何と罪深いものだろうか。

私も何時かはバリカタにチャレンジして、ゆっくり食べてみたいです。

あなたがスマホを見始めてから、一分間、数えますね。

わたしは社畜である。 名前は、無い。 企業も社会も、社畜に名前など、求めない。 汚泥の如き精神に堕し、既に真っ当な思考を失っていたわたしは、職場近くにアパートを借りるつもりが、…

怖いものが好きです。 しかし、私を含め、何故、恐怖というものに触れることに楽しみを見出す人がいるのでしょう。 恐怖を愛するということが如何に特異な嗜好なのか。 そして、恐怖を楽し…

　ウルタールの猫。 　彼らは夢の世界に迷い込んだ人間や、夢の奥に真実を求めようとする探求者たちの護り手である。 　か弱き人間を、強き遺志を持つ者たちを、ウルタールの猫たちは今宵も…

自慢の彼女、真己から不本意な嫌疑をかけられた俺。 忠告しよう。 たとえ痴話話ではあれ、相談する相手は、選ぶべきである。

牧場で暮らすハンナは、お母さんに頼まれてローストビーフが得意なお祖母さんの家に行くことになりました。 大切なお肉を抱えて出かけたハンナでしたが、お父さんとの約束を破って夜の墓場に…

多種多様な外国人や異民族が居住するようになった日本。 しかし、定住するのは人間だけではなく、人間が信仰する神々もまた同様であった。 増えすぎた異国・異民族の神々を整理・管轄するた…

今月の懐具合が大ピンチの俺に悪友が差し入れを持ってきた。 良い出汁が出ると入れられた骨が、カラカラと音を立てている。 その音に混じって、奇妙な声が……。

多種多様な外国人や異民族が居住するようになった日本。 しかし、定住するのは人間だけではなく、人間が信仰する神々もまた同様であった。 増えすぎた異国・異民族の神々を整理・管轄するた…

今日は十二月二十四日。 彼女との楽しい聖夜のはずが、よりによって悪友のせいで何時もの魔宴に。 悪友はワインのグラスを手にすると、こう語った。 「シャベルで見れば、この世は薔薇色」…

大錬金術師パラケルススの弟子、バーゼルのオーギュストは師より受け継いだ治癒の秘術を用い、多くの人々の病魔を癒しながら旅を続けていた。 盲目の令嬢ロゼの治癒を依頼されたオーギュスト…

保護猫カフェの店員だったわたしは、飛ばされた先の異世界で子竜たちと出会う。 行き場を無くしている子竜たちを保護し、人間と友だちになってもらうには……この世界でカフェを開くしかない…

入院中の僕にクラスで起きている不思議な出来事が知らされた。 朝礼で作文を読み上げる担当者の机の上に、誰かが花を届けているらしい。 夜は密室状態になるクラスの中に、いったい、誰が、…

父を亡くし悲しむ少女の前に突然現れた、くまのぬいぐるみ。 名前はカズミチさん。 少女の父の命日にハチミツを携え、参観日にも現れるカズミチさん。 果たして、カズミチさんの正体とは…？

若さゆえの勢いと過ちで中華街で和食の店を開くことになった俺。開店一週間前にも関わらず、メニューも決まらず、バイトも来ない。残る手立ては神頼み。中華街の守り神、関羽を祀る関帝廟に足…

くたびれたホテルを祖母から引き継いだ僕。 ある日、フロントに座ってお客を待っていた僕の目の前に、見慣れない少女が地下からエレベーターでやって来た。 “小さな龍殺し”、“不死身のホ…

冷たいプリンも血のソーセージも、同じプティング。 英雄王が感動したプティングとは、果たして？

関係があるのか、無いのか。 何故今になって出てきたのか。 わからないということが、いちばんこわい。

往々にして、心霊スポットは噂で出来上がる。 「何か出そうだ」という噂話と雰囲気が、心霊スポットを作り出す。 ご用心。 本当の心霊スポットは、ひっそりと、誰にも気づかれず、あなたを…

怪談とは非現実的、あるいは超現実的なものであるが、その一方で、怪談とは極めて論理的かつ実証的なものでもある。 ただ単に、「霊が出ました」では怪談にはならない。 霊が出る上で聞き手…

可愛い子供を見かけても、無暗に笑いかけたり手を振ったりしてはいけない。 それが、この世のものである保証は、無いのだから。

カササガリという妖怪が本当にいたとしたら、情報提供者のIさんの気が晴れる…かもしれません。

土用の丑の日、鰻の日。

英雄だって自分で料理します。半神的存在だけど人間だもの。 ところで、飛んでる蠅を見るとゼウスに何かを伝えに行くのかなとか思ってしまいます。 そして、山羊、何時か食べてみたいです。

七夕の夜には鬼の腸を食べましょう。

言葉というもは不思議なもので、実に様々な繋がりがあるものでございます。 我々は知らず知らずのうちに怪物だの神様だのを食しているわけでありますな。

「富士見Ｌ文庫×カクヨム　美味しい話＆恋の話　短編小説コンテスト」にて投稿した「少女、龍を屠りて国を救うの段」で出てきた龍を食べる話の解題的エッセイです。

「龍を調理するためでも、龍を食べにきたのでもありません。……やつがれは、龍を殺しに来たのです」

数年前、とあるブログで「クリスマスイブだというのに牛丼屋で若いカップルが昼食をとっていた。彼氏、しっかりしろよと言いたくなった」という記事を見ました。 傍目には、平凡というか、ち…

一年前に中学時代の彼女と同じ大学で再会した和多さん。 かつての姿とは見違えるように明るく、美しくなった彼女に内心穏やかではなかった彼に悪友から闇鍋の誘いがやって来た。 彼女も参加…

雨の日の屋上で一人紅茶をたしなむ一人の少女。 灰色の世界で紅いお茶を楽しみながら不可思議な空想を世界の境界まで広げていく彼女の隣に、ある日客人が訪れて……。

自分を無くしてしまいたいフレンズが自分が何かはわからないフレンズと出会った時、彼女に新たな世界が広がります。