少女、龍を屠りて国を救うの段

作者 猫乃

9

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★★★ Excellent!!!

後漢の和帝といえば、将軍・班超が西域守護ではイケイケで、
班固・班昭兄妹が皇室にいじめられつつ『漢書』を完成させ、
蔡倫による紙の再発明は後の漢字文化に大いに影響を与えた。
といったあたりを、教科書を引っ張り出してから思い出した。

その和帝の時代に実際に起こった(らしい)グルメな怪異譚。
外戚の陰網に下された「龍料理を振る舞え」との命令の裏に、
腹の底の見えない宦官・鄭衆の思惑が隠されているのだが──。
『述異記』……あったなあ、そんな本! 忘れてました。

根性の据わった女学者、神仙めいた旅の少女と、
2人の女傑の存在感が頼もしく、清々しくて魅力的。
中国古代の説話らしい雰囲気に引き込まれる快作で、
短編とは思えないほど、充実した読後感があった。

★★★ Excellent!!!

陰網は、龍を調理して皇帝に献上する方法に悩んでいた。
『漢書』編纂中の班昭に、歴史的記述がないか尋ねに行くが。

後漢書と言ったら、東夷伝しか思いつかない。
述異記なんて、全く知らない。
テーマ「美味しい話」で、こういう歴史物が読めるのが面白いです。

Good!

短編としてまとまりがあり、読後、簡潔を見たような印象がある。

話の内容もエンターテイメント性がありよかった。

正直言うと、自分の知識のなさから、難しい漢字の読み方、意味などわからないところもあったけれど、それでも話の内容がわかったし、最後まで読めた。

優れた作品だと思う。