酸味

近頃友人関係に悩み、人間界を旅行してみようと思った。 魔界に比べれば人間などどうということはないし、何よりも人間界を旅行してみるのは長くからのあこがれでもあったから、ちょうどよい…

トラックに轢かれ、女神に出会い、異世界に転生することとなった。 女神は来世のチート能力を約束し、ボクの夢であったTS美少女に転生させることをも約束した。その瞬間、ぼんやりとしてい…

女装してナンパ待ちをしていたところ、十数年来の腐れ幼馴染と出会った。女装していたというのになぜか一発でぼくであると見抜いた彼は、するりするりと人込みを避け、ついにぼくの目の前へと…

　遠い昔、突如として世界にダンジョンが現れた。 　ダンジョンは魔物を生み出した。宝箱を生み出した。魔石なるものを生み出した。そして次第にダンジョンは人々を苦しめながらも、同時に産…

七夕祭りに心浮ついていた私を襲ったのは、第二次大戦のドイツもかくやという電撃戦を仕掛けてきたゴキブリたちであった。

女装してイキっていた承認欲求モンスターの主人公が、自分よりもすさまじい美貌を持った男に物理（筋肉）的、精神的にズタボロにされる短編。 男の娘わからせは、相手方が途方もない美形で…

　夜になると自由になれる気がします。 　昼には人がいっぱいいて、誰かに見られているような気がして、束縛を感じます。 　だから人のいない、どっぷりと深い海の底に沈んだような暗い深夜…

解放されるため、満たされるため、私は暴走する。

　魔法少女、魔女、戦隊、ヒーロー……etc 　世界には悪しきものと善きものが互いに争い合っていた。世界を混沌に陥れようとする魔女たちは超自然的な能力を発揮し人々を虐げ、一方でヒー…

私は古本に特別なものを感じていました。 古本市での友人との予期しない邂逅、すごくほしかった本が安値で売られていたこと。あるいはその本にメモやしおりが挟まっていると、かつてこの本を…

　TS少女が某トラップダンジョンに挑戦する話。ちなみにガチ健全なので安心してほしい。

　勇者や魔王、スーパーマンやマッドサイエンティスト、魔法少女や魔物。そんな人々が数多くいる世界。彼ら彼女らはヒーローとヴィランの二つの陣営に分かれ争い続けていた。ヴィランは秩序の…

　私には好きな人がいる。 　そして今日の放課後告白をしようと思っている。 　しかし、どう告白をすればいいのかよくわからない。 　その為、私は恋愛強者の猫の手を借りることにした。…

　ボクは死神です。 　お賃金は少なく、福祉も少なく、休みも少なく、その休みも人手不足でつぶれてしまう。 　そんなブラックなお仕事、死神に就職しているボクです。 　冥府を司る上司…

　人間と言うのは極めて不可解な生命体である。非合理的なものを好んでいたり、他者を尊ぶ心を持っていたり、あるいは不可能だと分かり切っていることに挑戦することであったり、とにかく不可…

　とあるところにAという名の女装癖の人間がいた。 　男としては身長が低く筋肉もなく声も高いそんな人間。しかし男としては微妙なその特質を逆手に取り女装をし始めたやがてミスコンで優勝…

　僕は喫茶店にいた。気付けば一人カウンターで、見知らぬ青年がコーヒーを淹れている姿を見ていた。意味が分からず困惑し、思い切って彼へとこの場所がどこであるかを問いかけた。 　すると…

　暑い夏の日、同窓会に行く。久しぶりに親友と顔を会わせる。小学校の頃に出会って、それから長い間を過ごした彼は今どうしているのだろうか。

私には画家の父がいました。厳粛な人でした。同じ血を持たない父でしたが、それに何か悲しみを抱くこともありません。むしろ彼は良くしてくれました。血の代わりに、毎日彼は良く私に絵の技術…

磯藤真衣はある小さな悪戯心からモデルを近頃始めた友人の茜に、悪戯を仕掛けることにした。しかしながらそれは徐々に大ごとになって行く。 そうして次第に、真衣は自身のことを知って行く。

　ある日ボクは彼女に呼び止められた。

　夏は死の季節であると思う。 　お盆然り、蝉然り、あの爽やかな夏空の下思っている以上に夏は陰鬱で満ちている。 　私は最近そう思うのだ。

　これはボクが小学校中学年の時に出会った、すごくしょぼくて小さくて、あんまりボクを助けてくれない『神様』の話。 　なんだかすごく馬鹿げているように思えるけれど、ボクにとっては大切…

　気付けば私はそこにいた。 　踏切はカンカンカン、とけたたましく警鐘を鳴らす。しかしその踏切の中にはセーラー服を着たおじいさんと、黒いスーツを着た女子高生らしき女性と、女子用ス…

　何も考えずに読んでみてください。 　何も言わずに読んでみてください。 　きっと多分、厨二病とか言う貶しは受けないです。恥ずか死んでしまいます。 　Glass heartですから…