• 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

小学館「日本おいしい小説大賞」の結果が発表されました。

残念ながら、私の作品は選外。
とはいえ、最終候補作に選ばれたと連絡をいただいた時からの夢見心地の期間も、
落選の報告を受けて凹んだ時間も、とても得難い体験をできました。

先生方の選評を、ぜひ読んでみてください。
https://shosetsu-maru.com/pr/oishii-shosetsu/index.html

この賞のことを知ったのは1月末。
その時点で既に締め切りまで2か月しかない状況でした。
そこから一週間ぐらいで貝原益軒(江戸時代の儒学者)でいこうとテーマを決め、
二週間ぐらいかけて貝原益軒の資料を取り寄せて読み漁り、
ようやくプロットに着手したものの、
益軒をどういう存在にすればいいのか、なかなか定まらず。
あーだこーだと何回もプロットを練り直しているうちに
締め切り3週間前になってしまい、
「今回はもう諦めようか」とも思ったのですが、
せっかく準備したんだから、やれるところまでやろう!と思い直しました。

ようやく「これでいける」とプロットが定まったのは、なんと締め切り10日前。
そこから10日間で11万字弱の物語を一気に書き上げるという、
とっても無謀なチャレンジをしました。

『羽釜の神様』というタイトルを思いついたのは、締め切り当日の朝。
そこから慌てて羽釜を強調するエピソードを付け加えたりして、
3月31日の24時直前に何とか送ることができたのです。

3月は31日があってよかった…。
30日だったら、間に合いませんでした。

そんなわけで、この作品の出来は、私の中では100点満点中50点の出来。
章のタイトルをつける余裕もなく、
本当は後1章書きたかったのに間に合わず、
設定が荒いし間違っている個所もあるし……と、応募した後で
「あ~、あそこをああしておけば!」と何度悔やんだことか。

最終選考に残ったという連絡を受けた時、動揺して思わず、
「今からでも書き直せますか…?」と聞いてしまったぐらいです。
編集者さんに苦笑されました、ハイ。

10日間では限界だったことがそのまま、
審査員の先生方の選評に出ているな、という感じです。

そんなこんなで、最終選考に残っただけでも、奇跡のようなものです。
いつの間にか自分にそれだけの実力が身についていると分かっただけでも、
勇気をもらえる体験をできました。

書き続けて来て、よかった。
何十年間も、何度も何度も悔し涙を流し、絶望的な現実に打ちのめされながらも。
あきらめなくて、よかった。

さて、次はこの作品を100点、いや、200点に引き上げるのが、
これから私がしなきゃならないことです。
せっかく思いついた題材ですもん。
完成度を高めて、どこかの賞に再チャレンジしますよ~!


2件のコメント

  • 最終候補作品に選ばれただけでもすごいことです。
    いつか全話読みたいです。
    朗報とともに待ってますね。
  • ありがとうございます♪
    いつか、書籍として読める日が来るように。
    精進するのみです!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する