どうも、ながやんです。
 こんばんは、そしてこんにちは、おはようございます!いろんな時間帯の方がいらっしゃると思いますが、皆様お疲れ様です。
 カクヨムコン6、読者選考期間も無事に終わりましたね。
 毎度ながら、読者選考には四苦八苦させられます。
 極めて不透明なシステムの中で、プロの編集者の目に止まらず消える作品があるっていうのが辛いんですよ…しかも今年は、ジャンルの棲み分けが目的の部門別エントリーでも、その部門の分け方が????でして。個人的に今でも、どんでん返しっていうのはジャンルとしてありえないと思ってます。
 プラモコンテストで「接着剤部門」があるみたいな、そういう感じです。

 でも、今年も熱くなれたし、いいものが書けたなと思いました。
 むしろ、今年は例年になく素晴らしい創作活動ができたと実感してます。
 拙作「フルメタル・リリィ」の誕生秘話みたいなもの、少しだけ語りますね。
 ながやんには二十年来の創作仲間とかいて、こんな俺に優しく仲良くしてくれる友達が数人います。きっかけは若い頃のネットゲームなんですが、一緒にゲームをして苦楽を共にし、そのゲームの二次創作作品を交換し合う仲間に恵まれました。小説やイラストを毎日のように送り合い、互いのキャラがゲームの中とは別の顔を描き出す…そういう遊びがとても自分には楽しくて嬉しかったです。
 そういう仲間のおかげで、ながやんは創作をする人間になりました。
 元から創作は好きだったんですが、作品を作って見せる面白さを知れたんですね。

 そんな旧友、知己から突然…去年の春頃に意外な連絡をもらいました。
 不意に友は「ながやんのプロの小説家としての作品が見たいから、俺の出す原稿料で一本物語を書いてみて。ながやんが書きたい、好きなものを書いて俺に読ませて」と言ってくれたんですね。
 ぶっちゃけ、とても驚きました。
 自分は夏コミ冬コミの原稿を頼まれたりもするし、同人活動も積極的にやってきました。えっちな小説を書くのは大好きだし、ニッチな性癖を表現して興奮する変態男子でもあります。でも、自分自身のポリシーとして「趣味の作品では報酬をもらわない」と決めていました。まあ、同人誌を手伝うと、自分の作品が載った同人誌を主催者の友達からもらえて、とても嬉しいんですけど。
 でも、友達に仕事を持ち込まれるのは、初めてでした。
 そこから「フルメタル・リリィ」という物語は出発したんですね。

 そんなん、気軽にロハで書くよー、お金なんてもらえないよーみたいな話は、当時やりとりしたと思います。でも、不思議と友人は自分に報酬を払うことと、それを前提とした作品を望んでくれました。
 共に様々なジャンルで一緒に創作活動してきた、古くからの戦友みたいな友達です。
 自分は結局、ある程度相場を調べた上で、いい意味での「お友達値段」で引き受けました。なんか、いつもお世話になってる友達だし、夏に冬にと地域の特産品で美味しいものを送ってくれるナイスガイなトッモでもありましたし。正直、本屋に並んだ本の売上、電子書籍として飛び交ったデータが産んだお金以外は、全然興味がないんですよね、俺。
 でも、仕事としての自分を友達が求めてくれたのは、凄く意味があったことだったと今は思います。自分は久々に「プロット段階から第三者の視点で意見をもらって、それを反映して物語を研ぎ澄ます作業」を堪能することができました。御存知のように、今のながやんは出版社の編集者さんが担当としてついていません。ここ数年は、一人での創作が当たり前でした。
 でも、一緒に作品を作る仲間との共同作業は、とても素晴らしい体験でした。

 思い出したんですよ、ものづくりの基本というか、醍醐味を。
 友人の視点で見た俺の作品には、読者が欲しいものが足りなかったし、読者に押し付けていた俺自身も見えてきた。なにより、俺が書きたいものって意外な形だったんだなーって思った。
 ながやん、わりとゆるい話が好きで、そういう物語を書きたいと思ってたんだ。
 仕事だと「ただのいい話ですね」で終わることがある、なんでもない物語…流通する商品や製品として価値がなくても、自分自身のために書きたい小説が見えてきた。
 勿論、友人のプロットやあらすじをチェックする視点は、ガンガン刺激をくれた。
 他者との創作、共同作業をこの作品は俺に思い出させてくれたんだなあ。

 そこから話は早くて、いつも拙作の宣伝用イラストを描いてくれてる、共通の友人をも巻き込んで話が転がり出した。俺は、自分が受け取る報酬の半分を絵師の友達に受け取ってもらうことにした。
 いつもは、厚意に甘えて無料で描いてもらってたんだけどね。
 でも、久々に三人の創作活動ができた。
 PSOやモンハンが全盛期だった頃以来だから、凄く懐かしかった。
 そういう環境で生まれた拙作「フルメタル・リリィ」は、自分にとっても特別な作品になった。あと、友人から頂戴した報酬は全部、勉強のための数冊のラノベになって、インプットもこれから捗るんだよねえ。ありがたい。結構貧乏暮らししてるから、こういう「雑になんとなく使いたかった目的に容赦なくブチ込めるまとまったお金」って、感謝しかない。

 あ、さて…フルリリの話をしよう。
 結構ゆるーく、わりと安易に百合カップルが成立してるように見えてると思う。巻き込まれ型の主人公の元に、落ちものヒロインがやってくるドタバタラブコメなんだけど…紆余曲折を経て女性同士の同性愛カップルが成立する、その過程も心情も実は意図的にゆるくしてる。すんなりあっさり、さも当然のように書いてみました。
 この物語は、現在の我々から見て百年近く未来のSFなんです。
 ここに俺は「百年経ったら、同性愛くらいは普通な世の中になってほしい」という願いを込めました。同性愛のエモさ、エロさの本質は「いけない恋」であり「背徳感」であり「二人以外は全部敵」みたいな、ある種の許されざる環境の閉塞感が盛り上げる演出ってあると思ってます。
 でも、未来の百合カップルには、それよりも違う面白さを求めました。
 AIやロボット、アンドロイドが普及して、デカい戦争もあって、そういう百年後です。今みたいに「同性愛カップルには生産性がない」みたいな、そういうクソ小さい価値観が淘汰された世界を書いてみました。だから、チユリとメリアがすんなり結ばれて、寝食を共にし、愛し合って困難に立ち向かいます。
 これぐらいガバガバでいいんです。
 百年経っても同性愛が異常で特殊、そんな価値観はなくていいかなーなんて。

 そういう訳で、毎年「もうカクヨムコンには出さんぜよ!」なんてよく言ってるのに、今年はとても充実してましたね。勿論、今後いい結果がついてくれば、凄く嬉しいです。でも、カクヨムコンが終わる今も、新しい原稿を書いてます。二月中に完結させて、二月末に公募に出します。
 そしたら、次は三月末が締め切りの原稿に手をつけます。
 今年は書きます、書いて書いて書きまくります。
 年齢的にも、鞭を入れるいい頃合いですしね。
 という訳で、俺たちの生業を始めましょうか。
 書いて書いて、読んで読んで、ガンガン創作してきましょう。
 最終的には「ながやんは書きながら生まれて、書きながら死んでった」ぐらい、五十年後の老後に言われたいなーくらいのレベルでゆるーく頑張ってまっす!