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確定申告のハ・ナ・シ

どうも、俺です!皆様、お疲れ様です。
ハナキン(死語)ですが、確定申告の時期ですね…
自分は両親の分が終わって、これから自分の分です。

まあ、ほぼ無収入なんですけどね(笑)

そんな訳で、今日はちょっと作家の確定申告の話。
興味ない方もいるかと思いますが、よければ是非♪



そんな訳で、まずは収入の話からしましょうか。
ライトノベル作家っていうのは、儲かるのか!?
ぶっちゃけ「売れれば天国、売れなきゃ地獄」ですね。
以前もエッセイで書きましたが、本を出すと印税が入る。
因みに作品の著作権は、出版社の買い取りが多いです。
一冊の作品を出すと、だいたい1,000,000円前後ですね。
そう、ヒャクマンエン貰えるんです、本を出すと。
勿論、第一版の印刷部数にもよりますが、これくらい。
で、重版出来になると、さらにドン!追加でドン!

ですが、初版の売上が良くないと、打ち切られます。
打ち切られると、追加のドン!は勿論ありません。
それどころか、予定してた展開を諦めることに…
そして、予期せぬ望まぬ最終回を書くことになります。
我が子のようにかわいい自作、とても辛いです。
しかし、創作家として介錯するまでが仕事なんです。
色々考えてた構想は、次作等に活かしましょう。
また、打ち切り後は最終巻すら出せないことも…
とにかく「売れた作品が正義」なんですよね。

あ、さて…打ち切りマスターのながやんはですね。
現在、どこの出版社の編集さんとも繋がってません。
さあ、そこの画面の前のアナタ!仕事、待ってます!
ひょっとして編集者さん、ご覧になってません?
書きますよ、凄く面白い作品を沢山書けますよ!
メール待ってます、光の速さで歩いてきてください!
で…実は今の御時世、こうなっても収入がある。
それが「電子書籍の売上」です…あ、期待しないで。
ときどーき、数千円の収入がある、それが電子書籍。
以前お世話になっていた出版社さんから、貰えます。
電子書籍が売れると、その一冊一冊の印税がもらえます。
今年のながやんは、うーん…年収一万円くらいかなw



そして、大事なのは支出…いわゆる経費のお話。
作家っていうのは、頭で考え執筆するお仕事です。
仕入れも営業もないし、原価がどうこうもないです。
しかし、意外なものが経費として計上できます。
そう、作家は「目にする全て」がアイディアの宝庫。
どんな経験が作品に活きるか、それは作家次第です。
だから、作家はあらゆるレシートを保管してます。
どんなものでも、なるべく領収書をもらいますね。

では、具体的になにが経費として計上できるのか?
まず、書籍…本ですね、雑誌から小説、専門書まで。
ぶっちゃけ「書籍は全て経費」になります、大丈夫。
漫画本やえっちな本も、勿論経費として計上できます。
なので、本屋さんのレシートは必ず保管しますね。

次に、旅行…例えば俺は、ごく稀に東京に行きます。
これも取材ですね、取材費として経費に計上です。
えっ、ながやん東京で飲んで遊んでるだけじゃん、て?
なんの、東京でなければ出会えない刺激があります。
勿論、旅行の内容にもよりますが、ほぼ大丈夫です。
旅は人を癒やし、新たなアイディアを授けてくれる…
ええもう、旅行の際も旅費交通費を計上しましょう。

次に、グレーゾーン…ながやんは計上しないもの。
ゲームやフィギュア、プラモデル等のホビーです。
ラノベ作家という立ち位置上、非常に微妙です(笑)
例えば、ゲーマーがテーマの作品を書くとしますね?
すると、やはりゲームを触る機会は増えるでしょう。
トレーディングカードがテーマだと、より顕著に。
ええ、実際にカードを買う必要があるかもしれません。
この辺は、その作家本人の裁量が大きいと思います。
ただ、万が一税務署の人に突っ込まれたら…
そこで説き伏せられるか、よく考えましょう。
因みに過去には、車を買って経費にした人もいます。
税務署さんも仕事なので、追求厳しいですよw



あ、さて…我が家の両親ははり治療院をやってます。
凄いですよ、名医です、親馬鹿ならぬ息子馬鹿です。
自律神経系や、つわり、糖尿病の治療が得意ですね。
客層は高齢者、腰や膝、肩なんかの治療が多いです。
で…今、すっごい不景気なんですよ、大変なんです。
両親は視覚障害者、目が見えない人間なんですね。
昔から、盲学校では東洋医学のはりを教えたりします。
はり師という仕事は、盲人専用だったんです…昔は。

今、多くの整骨院や整形外科が、はり治療をしてます。
それは法を犯してる訳じゃないので、責められません。
しかし、医者では保険が使えるのは、ご存知ですね?
整形外科等では、本来の治療のついでにはりを受ける。
そして、鍼治療も保険点数となり、保険で安くなる。
一方、今まで盲人のはり治療院は保険がききませんでした。
今年の四月から法改正されましたが、なかなか難しい。
今、医療の現場で保険点数を管理するのはパソコンです。
ですが、盲人にはパソコンが使えない…見えないから。
不景気で客が減り、その客を整形外科に取られてしまう。
実質、保険の額の差が擬似的な価格競争を生み出している。
これがはり治療の現場の今です…正直しんどいです。
まあ、春から俺が両親の治療院の保険、扱うんですけど。
うちの治療院でも、もうすぐ保険が使えるようになりマス!

これは口を酸っぱくして、誰にでも言うんですけどね。
小説を書いてお金を稼ぐ、これは素晴らしいことです。
だから、プロを目指すのもいいし、趣味でも売れればOK!
ただ、最初だけでも必ず、作家業の他の収入源を持つこと。
これはリスクヘッジでもあり、精神衛生の管理もあります。
いいですか?作家一本で食っていくのは、大変です。
ながやんみたいに特別な事情がない限り、駄目です。
必ず、サラリーマンやバイト等、副業を持ちましょう。
逆かな?最初は作家業は副業、くらいの気持ちがいい。
何故って、作家業一本だと、売れない時に悲惨ですよ…

今、ながやんはほぼほぼ両親に養われている状態です。
いいおっさんが、恥ずかしいですよね…惨めですよね?
これが、作家だけを仕事にして、負けた人間の末路です。
両親の確定申告を入力すると、家の収入がわかります。
酷いものです、世の中の好景気は全部ウソかな、って。
そんな両親に、養われる…とても暗い気持ちになります。
なので、小説家を目指す人も必ず、仕事はしましょう。
食ってけばいいだけなので、バイトでもなんでもいいです。
ながやんはちょっと病気で、外では働けないんですが…
在宅のワークなんかを、そろそろ考えようかしら、とかね。

長くなりましたが、確定申告の季節なので書きました。
いいですか、小説家の夢を追いかけること、これは尊い。
歳や身分、学歴なんか関係ない、目指すだけならタダです。
でも、それ一本に絞るのは、あまりにリスクが大き過ぎる。
リスクを分散させ、まずは生き延びることが大事ですね。
人生、どこで芽が出ていつ咲くか、それは誰もわからない。
ただ、生きてないとそれは無理なので、生活大事ですね。
清貧なんてのは幻想で、貧乏だといいことがありません。
心は荒むし、趣味も滞る、お酒も飲めない、いいことなし。
ある程度のお金があればこそ、創作も活性化するんです。
という訳で、なるべく安定した収入を持ちましょう!

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