同タイトルで「六月の本棚」に 写真について書いてみました。
実は私は、写真がすきではありませんでした。
正確に言うと、自分が写されるのが、苦手でした。
旅に出た時、その場所の空気を感じたい、感じ取りたいと
自分を同化させたい、捻じ込んでみたい時に
こっちを見て、笑って、と言われて中断させられるのが嫌いでした。
一緒に旅した友人が、ポイント毎に、ねぇ撮ってと言うのに応えて
カメラのボタンを押さなくてはいけないのが苦痛でした。
なんて、友達甲斐がないんだろうとわかっていながら
だんだんと不機嫌になっていく自分がいる。我儘でした。
少しずつ、自分は一人で行動する方がいいな、と想い始めていた。
そんな時に父がふらりと出かけて手に入れて来てしまった一眼レフ。
しかも、ほっとかれてる。
不憫に想って、いや、初めて見る機械に魅せられて
結局私は嫌いだった写真の世界に足を踏み入れていく。
そこには、色々な世界があって。
それまで思っていた美しい写真の概念とは別のものが存在した。
人物は最初からだめで。じゃあ、行ってみたくなるような風景写真。
最終的にそういうものとは別の道を模索しはじめて
「ポストカードみたいだね」と誉められれば
それは自分がめざす道ではないような気がして、嬉しくなかった。
旅に連れて出た。相棒のように。
自分が構えたら、もうそれは撮られるより楽しくて。
自分が撮りたいものを撮るのなら、こんなに面白いものはなくて。
それで、語りたくなったら、もう収拾がつかなくなっていました。
この回、何が言いたいか、わかりませんね。
広げすぎて、もっともっと色々書いていたのですが
余計にごちゃごちゃになってしまって、かなり削りました。
きっと、これからも私の書くものに、ちらちら顔を出すでしょう。
ここまで書いたら、もっと撮らなくちゃな。
デジタルに移行して、気に入った一枚すら撮れていないのだもの。