「先生!! 大変です!! 直ぐにトイレから出て来てください!!」
悲鳴にも似たかなめの声が事務所に響き渡った。
ザァー…と水の流れる音がする。
観葉植物の陰に隠れた個室のドアが開き、顔色の悪い卜部が出てきて口を開いた。
「何事だ…? 騒々しい…こっちは今それどころじゃ…」
そこまで言いかけて卜部の目がカッと見開かれた。
かなめの手には一冊の本が握られている。
「先生…これ…」
「なんだこれは…? いったいどうなってる!?」
怒りか驚きか、本を受け取る卜部の手も僅かに震えていた。
「ついになっちゃったんです…わたし達…」
「どうやらそのようだな…かめ!! 行くぞ…」
卜部はそう言ってコートに袖を通した。
「亀じゃありません!! 行くって…何処にですか…?」
「決まってるだろ…!! 本屋だ!!」
「はいっ!!」
*
皆様!
ついに卜部とかなめちゃんの書影がお披露目となりました(*ノェノ)キャー
THORES柴本先生作画の渾身の二人を是非ともご覧ください(´;ω;`)✨
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