https://kakuyomu.jp/works/16817330659096538397/reviews/16817330659101388186★★★ Excellent!!!
その道には決して終わりはない。なぜならば… 一矢射的
徹底したリアル志向の描写と入念に練られた物語は必見です!
女性剣士である主人公が、かつて父親に言われたことば。
「女ならば女性らしい剣をふるうべきだ」ということ。
父は故人ゆえにその真意を知る事はできませんが、ある些細な出来事が切っ掛けとなり彼女はその一言に込められた想いを知るのです。
日本の武道は精神性を重んじるもの。
あるいは外人さんから見れば実践性に欠けた綺麗ごとと映るかもしれません。しかし、単なる殺しや護身の術で終わらず人生をかけた「道」であるからこそ、受け継ぐ者があり、それを昇華させる未来があるのです。
本当に「判っている」作者さまでなければ絶対に書けない力作。
剣の道を志したり、あるいはそれにまつわる話が大好きな人は絶対に読むべきかと。日本人がよくもちいる「道」の真意を知りたい方は、是非!
一矢射的様へ。
ご感想を頂くだけでなく、レビューまで頂き、過分なお言葉に、頭が下がりますm(_ _)m
澄香は父親のように強くなりたくて、力や技を身に着けました。でも、それは父親を追う模倣だった。
ある程度は追えても、それでは身体を痛めつけるだけの剣になってしまう。
強さを数値や能力のパラメーターではなく、女性の身体的特徴を活かした《女性らしい剣》へと開眼していくことで、新たな境地に至る。
そのような感じで書いてみました。
私の家には、刀も模擬刀もありませんが、剣は好きで子供の頃から憧れ、いつか自分も剣の物語を書きたいと思っていましたが、こうして書くことができて嬉しいです。
子供の頃は絵が書ける人になりたかったのですが、それができず文字を書きます。
でも、文字でしか書き表せない、伝えられないものがあると思っています。
特に今回は、仮想敵と戦いつつも、絡み合う人を登場させずに澄香自信が答えをみつけて《女性らしい剣》を得ることを目的としました。
剣については、カッコいいから好き程度の知識しかありませんが、そのように見てくださり大変恐縮です。
ありがとうございますm(_ _)m