https://kakuyomu.jp/works/16817330659096538397「遊蝶花の剣 『魔傳流剣風録 《なにがし》とかや云う剣、ありけり』その後」
あらすじ
風花澄香は、すれ違った親子の会話から今日は父の日だと知る。剣の鍛錬を行う澄香は、生前の父に《女性らしい剣》を得るように言われていたことを思い出す……。
この作品は、長編『魔傳流剣風録 《なにがし》とかや云う剣、ありけり』
https://kakuyomu.jp/works/16817330650841261529の最終話の、その後を書いたものです。
このお話で登場する風花澄香は、もう一人の主人公。
魔傳流とは?
上州に実在する魔物から伝承された魔伝剣術。
極近年まで継承されていたが、継承に人を得ず、現在はほとんど失伝状態という。
『魔傳流剣風録 《なにがし》とかや云う剣、ありけり』は、現代を舞台に、諱隼人を敵として追う風花澄香の二人の剣士の生き様。
二人を狙う鬼面の剣士集団との戦い。命を弄ぶ者たちとの戦いに、隼人と澄香は共闘を得て、二人は決着をつけます。
私が知りうる限り剣術について調べて得た知識を元に書いた剣戟小説。
現代における剣術に価値。なぜ剣を捨てないで人を斬るのか。
この作品は、ざれごと無しで人を斬ります。
ひさかたに剣のことを小説にして書いたでしょうか。
仮想敵ですが、剣戟を書くのは楽しいと感じてしまう自分がいます。
そうでなければ、剣について調べたり、魔傳流という流派を調べて小説の題材にしたりしませんね。
『父の日』というのを見て、何か書きたいと思って書きましたが、感謝し孝行する存在が居ない澄香が一人きりで何とも言えない感じです。
私も、亡き父に思う。
あの時、ああすればよかった。こうすれば良かった。こう言ってあげればよかった。
それが心残りです。