『妖神』というタイトルで私は怪異や《力》を持った人々のオムニバスなお話を書いていました。
タイトルに深い意味はなく、とても妖しい感じがする。という意味で付けていたのですが、色々なことを調べていて、江戸時代後期の国学者・平田篤胤が妖神(マガカミ)という存在について書いていることを知りました。
しかも、妖神(マガカミ)は災いや不吉な出来事をもたらす存在。
何という偶然に驚きつつ、このテーマでお話を書いてみたいと思うものの、お話が思いつかない。&二人称小説の書き方で書きたいという挑戦もありました。
二人称小説の書き方をみてみるものの、やっぱりよく分からない。なので二人称モドキですが、形にできた時は嬉しかったです。
そんな『妖神(マガカミ)』ですが、あかくりこ様よりレビューを頂きました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330667360315997/reviews/16818093075424065320 あなたを唆すものは何
合縁奇縁。そんな瞬間を濃密な描写で疑似体験できる逸品。
レビューには返信ができないので、こちらにて書かせて頂きます。
合縁奇縁という言葉を初めて知りました。
物語の主人公は《あなた》であり、何の縁からか日本国を作った大国主と災いをもたらす妖神に会う。確かに不思議な縁ですね。
当時の私がどんなメンタルで書いていたかは忘れてしまいましたが、神様が登場することと、二人称だけに読者が物語の一人になることを意識していただけに描写を考えたのは確かです。
特に《妖神》は妖しい美人にしようと思ったものです。妖しい魅力が出ていれば良かったです(^^)
疑似体験ができたと言われるのでしたら、稚拙ではありますが、何とか二人称小説に近しいものができていた本懐です。
頂いたレビューで、この作品を書くことができたことに意味があったと思えるものでした。
素敵なレビューの言葉を頂き、ありがとうございますm(_ _)m