最初から最後まで全くもってどんよりした話という『涙雨』に、レビューコメントを頂戴しました。
もう、ありがいたいことこの上ございません……!
とても嬉しいです!
ハッピーエンドを好きという方のほうがきっと多いのだろうと思うのですが、私は救いようのない話というのもとても好きで。
そこに至るまでに何があったのか、どういう経緯や背景があればヒトというのは絶望していくのか。
揺れて、ブレて、底に落ちていくような感覚に浸りたくなる時があるのです。
私は、問題のない人間関係は基本的に存在しないと思っています。
「そんな訳ない」と思っているのは、単に見えていないだけ、視界にバイアスが掛かっているだけなのだと。
そういう風に考えながら生活していると、ヒトと話したり接点を持ったりするのが時々怖くなったりします。自分がしたこと、話したことが、相手に予想もしない影響を与えるのではないかと考えると、もう何もしないのがベストなのではないかと思うこともあります。
でもそれは社会生活を営んでいる以上、無理なんですよね……。
作中の『兄』も、自分が『弟』に対してしたこと、話したことがそんな結果を産むとは思ってもいなかった訳で。
環境がヒトを作っていくと言いますが、こんな家族の中にいたらどうなるのかと想像しながら書いておりました。
『最初から最後まで鬱屈が詰まった作品』と評していただけたこと、嬉しかったです。
丁寧に物語をなぞってくださり、感謝致します。
本当にありがとうございました!