こんにちは。
雑記きよみんです。
今回は、小説に「朴成敏(パク・ソンミン) 」という在日韓国人を登場させた理由について書きたいと思います。
元々、今アップしている小説は私自身のセラピーのために書いていました。
私は旧統一教会の元二世信者(祝福二世)で、韓国にも留学しておりました。
統一教会の教えは、日本人にとってはいわゆる「自虐史観的」で、罪の意識をものすごく持つような仕組みになっています。
また、韓国を敬うように教えられ、私自身も韓国語を(留学までして)かなり勉強しました。
(日本国内では「表向きには嫌韓的な考えの政党を応援」する面もあったり。
この辺は反共産主義っていうスタンスも絡んで来て複雑なので、ここでは深掘りしないでおきます)
統一教会を抜けてからも、韓国が嫌いになった訳ではないのですが(10年も住んでたしね)、でもKPOPや韓流ドラマに無邪気にハマる気力もなく。
私は韓国とどう向き合って良いのか未だによく分かりません。
今投稿している『新興宗教始作[はじ]めました』の話には、
・日本人として罪の意識も持たされつつ、
・韓国側の人間としても生きなくちゃいけない、【朴成敏】という人物を登場させました。
彼は「本当はお父さんもお母さんも日本人」だけれども、カルトな教義の影響で韓国籍として産まれているという、かなりありえない設定で書いています。
(戦争直後の残留孤児まで遡ると、韓国人に育てられた日本人という方はいるみたいですが。それは韓国本国の話ですしね。)
彼の境遇は、「先祖の罪」みたいなのを突きつけられた時の日本の子である私の戸惑いを表現するためでもあるし、
「韓国系新興宗教」の信者であったがゆえに韓国を貶されると苦しい気持ちになるというものを表現するために設定しました。
ただ、私自身は在日韓国人ではないため、在日コリアンの人たちの本当の苦労というのは、どう逆立ちしたって分かり得ません。
なので、あくまで彼の一部の苦悩は想像で書いています。
でも、彼を側で見ている中村英夢(えいむ)の視点は、『在日コリアンの事を何も知らずオロオロしているリアルな日本人』です。
こっちの方は比較的まあまあ書けてるんじゃないかなって自負しています。
中村君が朴さんに気を遣いながらも仲良くなっていく感じを、うまく書けてたらいいなぁと思っています。
それが私にとっても救いになるし、「元宗教二世」という立場を怖がらず受け止めてくれた、ほんの数人の人たちへのありがたさを表現するための手段にもなっています。
ではでは、また作品の中でお会いしましょう。
お読み頂きありがとうございます😊💕