• エッセイ・ノンフィクション

添削サービスを利用してみました

「雇われ教祖……」を新人賞に応募するために、添削サービスを利用してみました。

 値段は4万円、結構高かったです!
 結論から言うと、受けて良かったと思えるサービスでした。

 添削前は「もうこれ以上のものは書けない」と思っていたものが、サービスを受けて指摘事項を書き直しただけで、体感で1.5倍くらいの完成度に生まれ変わりました。

 ただ、一番びっくりしたのが「宗教二世の話にするならファンタジーじゃない方がいい」、「ファンタジーにするなら宗教二世の話題は引っ込めた方がいい」という指摘でした。

 理由は「宗教二世ものを読みたい人からすると内容が軽すぎるし、ファンタジーを読みたい人からすると内容が重すぎる」とのこと。
 つまり「マーケットがない」ということらしいのです。これはアマチュア小説書きには共通の、あるあるの悩みかも知れませんね。書きたい話の読み手がいないっていう。

 しかし、そもそもファンタジーみたいな教義を生まれた頃から植え付けられて大変だったという「昇華しきれない実体験」を、いっそ本当にファンタジーにしてみたら楽しく昇華できるかも、というのが小説を書いたそもそもの動機だったので、「うん、このアドバイスは受け入れない♪」と華麗にスルーしました。

 それ以外にも「最後は霊獣ラミアと戦うという設定を一番になくすべきです。最後に向き合うのは、人間であるべきです」と書かれていました。

 なるほど、私はこのアドバイスを読んで、「これこそ私が伝えるべきものだ!」と思いました。

 世間の人には、「カルト信者の親は、まじで話が通じない」ということが、まったく伝わっていないという事が、よく分かりました。
 そうそうそう、これこそが私ら離教二世の生きづらさの正体!!!

 ということで、「なぜファンタジーなのか」と、「なぜ生身の親と向き合わず霊獣を倒してるのか」の二点を、メタっぽくなることを覚悟で主人公たちに嫌と言うほど語らせました。

 まだカクヨムの方は更新しきれていないのですが、他の構成もだいぶ変わって、ついでに言うと主人公の中村英夢くんは性格が変わってしまいました。
「セリフでもっとツッコミを入れてください、地の文で書き過ぎです」というアドバイスを受け入れたら、性格がかなりアクティブになりました。

 それから1番の被害者は泉で、「他の人に比べキャラが薄いです、もっと描写してください」とのことだったので、血の繋がらない養父から性的虐待を受けたという設定にしました。これで「宗教二世のもっと重たいのが読みたい」というニーズにはだいぶ応えちゃってます。

 後は、美月と羅刹のエピソードを加えたり、ネットワークビジネスが蔓延する描写を加えたり、伏線がより多く散りばめられました。

 やーほんと、添削サービスまじで良かったです!
 納期も5日くらいで早かったですし。

 カクヨムに出すとしたら、もしかしたら「新連載」として投稿し直すかも知れません。
 ではでは〜。

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