廃車

役場勤めの非正規職員・結城未来と、夏休み直前にやって来た転校生・浜岡光。岩田屋町を舞台に二つのストーリーが絡まり合って進行していきます。風俗、競馬、学園、アイドル、未確認生物、そ…

今回は、僕（郷倉四季）と倉木さとしで漫画の実写映画について好き放題に語る連載です。 期間は2010年から2020年です。 ここ数年、漫画原作の実写映画が増えてきました。 もっと…

　2013年、夏。 「別に、俺が遅い訳じゃないんだよ。単純に、あの人の走りがやばすぎるだけだ。なんなんだよ、あれは」 　情熱乃風という走り屋集団を解散させた男、川島疾風。 　…

小説を書いていたら十数年が経った僕（郷倉四季）と友人、倉木さとしが一つのテーマを決めて応えていく往復書簡集です。 毎週水曜日の19時頃に更新予定です。 基本、真面目な話をすると…

病院の前で倒れていたぼくは記憶を失っていた。 持ち物はロックの掛かった携帯電話。 「兄を探しているんです」 そう電話をかけてきたのは紗雪という女の子だった。 紗雪は死者が見え…

　2013年、夏。 　川島疾風とその恋人、中谷優子が姿を消した。 「実はよ。守田に力を貸してほしいことがあるんだ」 　同級生でチンピラの中谷勇次に見せられた携帯の画面には、両…

　物語に拳銃が登場した時、必ず発砲されなければならない。 　必然性とは、そういうものらしい。 　 　1話読み切りの掌編です。 　更新は不定期です。

これは、フリーライター風見の取材記録である。 諸事情により、記事にするのを見送った取材内容を貼りつけているため、内容や文章に、見苦しい点も多いだろう。 この世界には不都合な真…

「あ？　『ひとりかくれんぼ』なんだろ。一人でやれよ」 　守田裕が突然『ひとりかくれんぼ』をしたいと言い出した。 「ばーか。おれは女子とのドキドキした夏の思い出が欲しいんだよ。…

「遥、オレだ。あのな、遥。オレ、お前のことを――あ？　なんだ、いまの？」 　幼馴染の久我遥が生徒会長の倉田和仁と付き合いだした。 　そして、夏休みが始まろうとしていた。 　彼…

　姉の死がきっかけになって小説を書き始めた宮内浩は高校進学と共に「眠る少女」というガールズバンドを知る。 　そのバンドが歌っている曲が自分の書いていた小説のタイトルと内容だった。…

　就職活動中の川島疾風はヤクザの息子をひいた。 　たいした事故じゃなかった。 　ヤクザの息子は警察ではなく、仲間を呼んだ。 　そこに恋人の弟、中谷勇次が現れる。 「中谷勇次。…

　創作に関するエッセイです。 　中身がトロトロなやわらかいオムレツとジャガイモなどが入っているかたいオムレツ。 　どちらも美味しいと僕は思います。 　ライトノベルも純文学も大…

「顔のない獣を××で、やっつけたね」 　幼馴染の久我遥と××をした日から三年。 　浅倉隼人、十四歳の夏。 　 「隼人はさ、あたしが恋人を作るのに抵抗とかないの？」 　一緒にい…