１１月１３日に「過度な頻度で作品やエピソードを投稿する行為はお控えください」というカクヨムのお知らせが発表されました。私はその文章を今日になってようやく読みました。ＡＩという文字はそこにはありませんでしたが、ＡＩ生成小説の大量投稿を受けての対応であることはまちがいありません。これによって大量投稿による混乱は鎮まるでしょうが、ＡＩ生成小説を従来の人間創作小説と区別するような対策はいまのところありません。
ＡＩは短い小説であればほぼ一瞬で生成します。その出来はすでにアマチュア小説の平均的レベルには達しているようだし、語彙の豊富さでは人間の平均を大きく上回っているように見受けられます。言葉の使い方はまだ正確ではないように思いますが、かつてＡＩがイラスト生成において手の指を描くのが下手であり、現在はそれを克服しているように、欠点は徐々に(あるいは急速に)なくなっていくことでしょう。
すでに世界中を席巻したＡＩはますます進化発展拡充するはずであり、後退することはあり得ません。ＡＩ美術が企業によって使用されているように、ＡＩ文学もいずれ出版業界で使われるようになる(作品の一部もしくは大部分をＡＩにつくらせたと公言する作家がいるので、それはすでに始まっていると言ってもいいのかもしれません)。
アマチュアは楽しんで書けばいい。ＡＩを使っても使わなくてもいい。しかしプロはＡＩを無視することはできなくなります。自力でＡＩと競争するか、ＡＩをなんらかの形で使うか、主としてＡＩに書かせ作家はそれを改稿する役になるか。ＡＩをまったく使わない場合、ＡＩの発達はストレスフルに感じるのではないでしょうか。
コンピュータが発明され、インターネットが出現し、人工知能がその能力を急上昇させる。私たちは過渡期に生きています。人間の寿命から見ると長い、情報革命の時代を生きています。私は変化を楽しむマインドでいたいと思っています。