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人の優しさ

巫としてこれまで、あまりにも無関係な、自分勝手な思念に苦しめられる事も多かった。

しかし、それと同時に優しさに救われて、今の自分がいる。

桜井に至っては、朝晩の読経で、私の本家先祖代々の、諸精霊追善供養をしてくれているというのである。


全く関係のない私の本家の墓参りや、読経をしてくれる仲間がいるのだ。


そんな陰日向になって活躍してくれる仲間のおかげで、私は今日も生きている。

果たして、自分も同じようにできるのかと問われたら、おそらくNO。
できるわけがないと、私なら自信を持って言える。

それなのに、こんなにも大事にされている私がいる。
人を想う気持ちは、人を救うのである。
私は仲間から、それを学んでいる。

だからこそ願う。
まだ会えないこの物語を目にする人が、幸せであるように。
本当の幸せに気づけるように…。
巫として願う。
光も闇もあるがまま認められる世界。

平和な世界。気づきは未来を変えるのです。

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