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ただいまぼちぼち改稿中

こんにちは。
畑にちぃ~~さな大根ができました。
万年筆くらいの太さです。
丸ごとピクルスにしたら美味しく頂けそうな気がします。
後ほど、子供らと収穫したいと思います。

さて。
今年の日本ファンタジーノベル大賞に向けて、『屍帰郷戦記』をぽつぽつと手直ししています。
某巨大テーマパークのパレードから着想を得たストーリー構成は変えるつもりはないのですが、もっと地の文を武器にした表現を使おうと、悪戦苦闘中です。
今のところ大きく変えたのは、冒頭とエンディング(屍らとの別れのシーン)。
完成は遠いですが。
多分、〆切の6月ギリギリまでずるずると悩んでいることでしょう。

主人公のラス・リューは、独特な感性の持ち主として書いたので、比喩表現を多用した地の文は彼の三人称視点に役立った気がします。

また本作は、視点の移動を利用して、エンディングで主人公の頭の中を一気に開示するというやり方を試したものでもあります。

不器用で、内省的。思考はある意味論理的なのですが、情報の受信の仕方と、そこから行動に至るまでのロジックは彼独自の色が濃い。
主人公ではあるのですが、メインの視点としては使い難かったのです。
つまり視点の移動は苦肉の策でした。


昨日、エンディングを読みなおしてみると、
頭の中の開示量が足りないな、
と思ったので、手を加えました。↓

第40話『帰郷達成』
https://kakuyomu.jp/works/16818023213181164942/episodes/16818093088818819486

前よりはメリハリがついたと思います。
この方法が選考委員さんに認めてもらえるかどうかは分りませんが。



ところで、『屍帰郷戦記』を書いていて、神視点てなんて難しいんだろうと思いました。

うっかりすると、書きやすいキャラクターの三人称視点になってしまうし(アレックスが一番書きやすかった)、シーンが散らばりがちになって散漫な印象を与えてしまいかねない。

特に混戦場は神視点で書くと面白くなりそうだと思ったものあって、『レギオ・ルブラ』(こちらでいう、『ゾーン・ルージュ』または『レッドゾーン』)に入ってからは神視点を利用したのですが、
「あれ? どうやって書けばいいんだっけ?」
と何度もタイピングが止まり、他のユーザー様の神視点の小説を拝読して
「ああ、そうそう。こういう感覚だ!」
と助けていただいたりもしました。
これまで書いた作品の中には最初から最後まで神視点で通したものもあったのに。おかしな話です。

助けていただいた作品と、それを書かれたユーザー様には、この場を借りて、お礼申し上げます。
とても助かりました。感謝です。


『屍帰郷戦記』ばかりでなく、他の長編も書いて日本ファンタジーノベル大賞以外のどこかへも応募したいなと考えているのですが、さて肝心のアイデアが芽生えないので困った困った。
長編のアイデアよ降ってこーい。


それでは。
良い午後を!

8件のコメント

  • うちの人参もこんなサイズでした(笑)。数年前ですが。
    大根の葉っぱ、いいなあ。
  • 西しまこ様

    西さん家も万年筆サイズでしたか!🤣
    丸かじりには丁度いいですよね(笑)
    人参も植えたのですが、そちらに関しては小さな葉っぱだけで、肝心の赤い部分が見えません😓
  • うわぁ、すごく頑張っていらっしゃるんですね!
    すごいです、その姿勢、思わず感動しました。
    応援しております( ;∀;)
  • 福山典雅さま

    ありがとうございます。
    多分私は今、頑張れる時期にいるんだと思うんです。
    頑張れない時期もくるはずだから、頑張れる時に頑張っておこうと思っています。
    そんな事言っても、空気が抜けた風船みたいに、すぐにプシュウ〜ってなるんですが(テヘ)
  • 『屍帰郷戦記』、手直しされているのですね。全部直されたら、もう1度、読み返してみたいです。でも、願わくば、小説新潮の12月号で読みたいです!!
    視点で悩んでおられるのですね。実をいうと、私は悩んだことがないのですよ。というか、一人称と三人称視点の違いはわかるのですが、神視点というのが、まったく理解できません。そもそも、私が小説を書き始めたうん十年前に、神視点なんて言葉あったのかなあ。同人誌の合評会では、いろいろと活発な意見が出ましたが、神視点って言葉は記憶にないのです。
    私は、小説を書きながら現代詩も書いていました。現代詩は短い文の中で、視点の実験がいろいろできるので、面白かったです。ここまでなら、読者に混乱を引き起こすことなく許されるのだとか…。
    一人称と三人称さえ混同しなければ、あとは自分の個性的な文章というものに突き進むのもありではと思います。
  • 明千香さま

    数十年前は神視点という名称が無かったかもしれないんですか! 教えて下さってありがとうございます!
    神視点は別名、『作者視点』や『三人称全知視点』ともいうらしいです。
    以下は私が何となく視点について把握しているイメージで申し訳ないのですが。
    視点をカメラに置き換えると、三人称神視点は全体を俯瞰した位置からカメラを回す感じです。
    さらに神視点は『登場人物の心の中、現在過去未来、何でも知ってるし何を語るのも自由』という自由度の高い書き方となります。
    例えるなら、
    【○○はこう思った。しかし△△は、このように思っていた】
    といった、二人同時に心の内を語ったり、

    【その時、○○は気付いていなかったのだ。その選択が、後に起こる後継者争いの引金となろうとは】
    といった、登場人物では知り得ない未来を語ったり。

    この書き方は昔からあったはずなので、当時はあえて『神視点』という名前をつけて三人称から分岐させる必要がなかったということでしょうか……。
    自由度が高い分、作者の力量が試される怖い手法だなと私は思うので、できるかぎり使用を避けたいのが本音です(笑) 今回は物語の展開と主人公の性質上、使わざるを得なかったのですが。
    でも確かに、小説は読者に混乱さえ引き起こさなければいいのですよね! 
    視点のルールに拘るあまり、縛られ過ぎていた気がします。
    縄をほどいて頂いた心地! スッキリ! ありがとうございます!

    現代詩も書かれていたんですね。なら、明千香さまの小説にある一際強い深みは、現代詩の経験も影響しておられるのかも。素晴らしいです!
    私はこれまで詩には殆ど触れてこなかったのですが、最近になってようやく、高村光太郎先生の詩集を購入しました。娘が小学校でもらってきた詩集に載っていた『冬がきた』に惹かれまして。
    それから、私がドはまりしている米津玄師さんが、詩や俳句に沢山触れられている方だとありありと感じさせる歌詞をお書きになるので。そういうミーハー心もあり(笑)
    でもね、詩にはもっと早くに触れておけばよかったと後悔しているのですよ。言葉のセンスやリズム、一文の磨き方が、ダイレクトに学べるこんな良い教材をどうして私はスルーして来たのか!お馬鹿さん!と。

    お返事、ついつい長くなってしまいました。すみません。
  • 神視点の説明、ありがとうございました。

    >この書き方は昔からあったはずなので、当時はあえて『神視点』という名前をつけて三人称から分岐させる必要がなかったということでしょうか……。

    たぶん、そうだと思います。私は小説を書いたことのない状態で、純文学の同人誌に入会しました。それで初めの頃は、私と僕で、主人公が状況を語るという形で書いていました。その次に、私と僕を彼女と彼に変えて、やはり彼女と彼が知り得た状況を語るという形で。やっと三人称が書けるようになったと嬉しかったものです。
    その後、登場人物が増えてきて、主人公が知らない状況を語らなければならなくなってきたのですが、これは神視点というより、群像劇ふうにまとめるためのテクニックの1つだと認識していました。
    私や僕が突然、彼女や彼になると合評会で注意されると思いますが、三人称一元視点とか神視点とかの言葉を持ち出して、注意されたことはありません。

    >【その時、○○は気付いていなかったのだ。その選択が、後に起こる後継者争いの引金となろうとは】

    普通に小説を読んでいたら、いくらでもある書き方だと思います。想像するのですが、ネットでラノベが簡単に書けるようになったために、小説を読んだことのない人たちへの書き方指南として、神視点という言葉が生まれたのかなあと。

    私は5年に1人くらい夢中になる作家さんがいまして、読み込んでは、「その人であれば、この場面をどう書くだろうか?」と、文体を真似してきました。いまはある女性時代劇作家さんに夢中で、その人の文体を意識して楽しんでいます。誰とは、畏れ多くて言えませんが。(笑) でも、悲しいことに、真似しても同じには絶対になりません。ある程度書けるようになったら、視点の正確さより、個性と味わいのある文章を手に入れるほうが大切と思います。
  • 明千香さま

    合評会での貴重な体験談、ありがとうございます。

    >ネットでラノベが簡単に書けるようになったために、小説を読んだことのない人たちへの書き方指南として、神視点という言葉が生まれたのかなあと。

    そうかもしれません。私が最初に神視点、という概念を勉強したのは、ある女性ラノベ作家先生による小説解説動画でした。
    その動画をきっかけに、私はもっと視点について知った方がいいんだろうかと考え、ネット上の色々なページを回って、それぞれの視点の概念を自分なりに落としこみました。

    そういえば、プロの方の小説を読んでいると、基本はどこかの視点にあてはまるも、この部分はもしや視点のルールから逸脱している? と思う箇所に幾度か遭遇して。なのに、すんなりと読ませるのは流石だなあと感心した事を覚えています。
    やはり、ルールに縛られ過ぎるのは書く方も読むほうも、面白くないですよね。

    「その人であれば、この場面をどう書くだろうか?」
    という書き方は、私はまだした事がありません。というよりは、目から鱗でした。でも、特定の作家先生の文体の癖みたいなものは、真似た事があります。はい、楽しかったです(笑)

    個性と味わいのある文章。
    これは、大きな武器になりますね。
    実は最近、とあるユーザー様からも同じようなアドバイスを頂きました。それまでは物語の奇抜さや珍しさだけで独自性を出そうとしていた私だったのですが、文体の個性を磨いて、『わたし』の小説を求めてもらえるようにしたいと今は考えています。
    明千香さま、ありがとうございます。
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